第12回「風花随筆文学賞」授賞式あいさつ

最終更新日 2010年2月4日ページID 008112

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 このページは、平成21年3月7日(土)に福井新聞社で行われた、第12回「風花随筆文学賞」授賞式でのあいさつをまとめたものです。

210307あいさつ写真1 皆さんこんにちは。
今日は、第12回「風花随筆文学賞」授賞式が、津村節子先生をはじめとして関係者の方々、入賞者の皆様方をお迎えし、このように盛大に開催されますことを心からお祝い申し上げます。
 また、皆様方には「風花随筆文学賞」を通じて、本県の文化振興にお力添えをいただいておりますことに心からお礼申し上げます。

 「風花随筆文学賞」は、全国でもめずらしい「随筆」分野の文学賞とあって、毎回、全国の文学愛好者から多数の応募があり、今回も、全国から3千7百余りの作品が寄せられたと伺っております。
本県において実施している文学賞が、全国的にも広がりを見せていることは、大変喜ばしいことであり、津村先生をはじめ、関係者の皆様のご尽力に厚くお礼申し上げます。

 今回の入賞作品をいくつか拝見させていただきましたが、一般の方の作品は、人と人との交流や身近な人の生き方などを題材に、それぞれの作者の思いが短い文章の中に凝縮され、完成されています。
 高校生の方の作品は、素直な視点で描いた、心あたたまる作品から、高校生とは思えないほどの見事な作品まで、それぞれの個性が際立っており、さわやかな読後感を楽しめました。

 津村先生は、県内外から多くの応募があることを大変喜ばれていると先ほどお聞きしました。
 特に高校生のような若い時からいろんな文章を書くことは、表現力を身に付けたり、また、身の周りのことをじっくり観察するといった習慣を身に付けたりすることができます。「風花随筆文学賞」がそのきっかけとなっていることは、すばらしいことであると思います。

 県におきましても、学校や地域において文化芸術を鑑賞、体験する機会の充実を図るなど、将来を担う若い人たちの感性を磨き、心豊かな県民性を育むために努力していきたいと考えております。
 ちょうど、教育委員会を中心に「教育・文化ふくい創造会議」という会議を開いておりまして、文化を中心に本年中に方向付けをするために話し合っているところです。

210307あいさつ写真2 本日は津村先生がお越しでございますが、故吉村昭先生は荒川区のご出身でありまして、現在、福井県と荒川区でさまざまな分野で提携・連携を行っているところでございます。今後、歴史や文学の分野でも連携を充実させていきたいと考えております。
 また、4月から吉村昭歴史小説集成全8巻が岩波書店から刊行されます。吉村先生は福井ゆかりの杉田玄白、笠原白翁をテーマにした小説も書かれており、皆様にはこれを機会に作品にお触れいただければと思います。

 終わりに、この賞を支えてくださっている福井新聞社、仁愛女子短期大学、げんでんふれあい福井財団の皆様に心からお礼申し上げるとともに、審査にあたっていただいた先生方にも心からお礼申し上げる次第です。
 「風花随筆文学賞」の今後ますますのご発展と、本日、受賞された皆様および関係者の皆様のますますのご活躍をご祈念申し上げ、簡単ではございますが、お祝いのことばといたします。

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