公立大学法人福井県立大学学位授与式あいさつ

最終更新日 2010年2月4日ページID 008201

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 このページは、平成21年3月25日(水)に福井県立大学で行われた、福井県立大学学位授与式でのあいさつをまとめたものです。

 本日、福井県立大学の平成20年度学位授与式が厳粛に挙行されますことを心からお喜び申し上げます。
ただ今、学位を受けられた卒業生の皆様、誠におめでとうございます。また、社会人としてお仕事されながら学位をお受けになった皆様方にも心から敬意を表するものであります。
 そして、今日まで、皆様の成長を温かく見守ってこられたご家族の皆様に対しましても、心からお祝い申し上げます。

 さて、現在の経済状況は非常に厳しいものがあります。幸いにして、今回卒業される皆様は、この経済状況が厳しくなるちょっと前ぐらいに就職が決まった方も多いのではないかと思います。しかし、これから社会に出られますと厳しい現実が待ち受けています。どうかこの県立大学で学ばれたことを糧としながら、社会に出て頑張ってほしいと強く感じるところであります。

 また、今日の学位授与式の様子を拝見しますと、大部分の方は昭和60年前後にお生まれになった方でありますが、社会人の方の中には昭和20年代にお生まれになった方がいらっしゃいました。実に多くの皆さんが様々な年齢の中で勉強されており、また、いろいろな分野の学問を勉強されているのだと、改めて深く感じたものであります。

 これはとりもなおさず、皆様方がこれから卒業されても、一生これをスタート台にして、次の学問の勉強あるいは社会人としての修練を積まなければならないということであります。このことを是非心に留めて日々研鑚していただき、新しい段階、次のステップに進んでいくという努力をお願いしたいと思います。厳しい世の中ではありますが、決して世の中を自分の都合に合せるようなことを考えないで、皆さん方が一つひとつ成長していただいて良くなることによって、福井県さらには日本がより良くなっていくんだという確信を持って、これからの人生を歩んでほしいと思います。

 昨年、ノーベル物理学賞を受賞されました南部陽一郎先生が言っておられます。
 先生は福井で勉学をして、その成果がノーベル賞につながったということであります。福井の学力や体力は日本一であります。県立大学で学ばれたこの成果を活かしてほしいと思います。

 なお、一つお願いがあります。皆様はこれから社会に出られまして、福井で、あるいは全国で活躍をされるはずです。お勤めになりますと税金を納めていただくことになります。昨年、福井県で「ふるさと納税」を提唱いたしました。福井で頑張っていただく方は結構でございますが、県外に出られる方は、その一部を福井の振興のためにご寄附ください。皆さんの税金は増えません。余分に納める必要はありません。今日は、そのパンフレットをお配りしております。また、福井の歴史、文化、偉人、おいしいものなど、何でも載っている「ブランドハンドブック」もお配りしておりますので、是非ご一読願い、福井の宣伝をしてほしいと思います。

 この4月から、県庁に「観光営業部」というあまり行政にはないような名前のセクションを設けます。皆さんとともに頑張って、福井を日本に世界に広めようではございませんか。

 結びに、卒業される皆様の今後ますますのご活躍ならびに本日ご出席の皆様のご健勝とご多幸を心からご祈念申し上げ、お祝いの言葉といたします。

本日は、誠におめでとうございます。

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