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ホーム > 知事あいさつ > 平成21年度新採用教職員辞令交付式あいさつ
最終更新日 2010年2月4日 | ページID 008233
このページは、平成21年3月27日(金)に県庁で行われた、平成21年度新採用教職員辞令交付式でのあいさつをまとめたものです。
この4月から新採用となられる教職員の皆様、心からお祝いを申し上げます。 厳しい社会環境の中、幾度となく受験された方もおられると思います。これからの教育界に身を投じられるという強い気持ちに対し、エールを送ります。 さて、教育界には様々な課題が山積しています。福井県では「教育・文化ふくい創造会議」において、教育・文化に関する課題の改善策や新たな振興方策等について検討しています。福井県の子どもたちの学力や体力、食育は、全国のトップレベルであることが示されており、全国から注目されています。この結果を引き継ぎ、さらに伸ばすことが福井の教育の大きなテーマです。 現在、選抜高校野球が開催されていますが、伝統校の出場が少ないように思われます。永年の伝統を築いても一生懸命頑張らなければ、その地位を守ることは難しいものです。企業も同じで、優秀だった企業であっても新しい企業に追い抜かれることがあります。そのため、どの企業も日々の努力や改善を必要としています。 皆様は、福井県の教育が非常に高い水準にあるこの時期に教職員になられたわけであります。工夫をして一生懸命努力していただかなければ、この水準は持続できないと思います。ある意味で、今こそ福井の教育の危機の時期であります。 昨年、南部陽一郎先生がノーベル賞を受賞されました。電話でお祝いを申し上げましたところ、「福井の高い教育力のお蔭でノーベル賞を受賞することができた」とおっしゃっていました。学力や体力の水準など、すぐに大きく変動することは少ないと思いますが、油断をすると水準が下がったり、問題が出てきたりします。皆様にはこの福井のよき伝統を受け継ぎ、新しい福井の教育をつくっていただきたいと思います。ある意味で今こそ福井の教育の危機の時期であります。 話題は変わりますが、最近子どもの頃に読めなかった本を2冊読みました。1冊はシャーロット・ブロンテの「ジェーン・エア」という本で、父母と死に別れ、孤児院に預けられ、苦学の末に家庭教師となり、片腕を失った盲目の貴族の愛する男性と結婚をするという話です。もう1冊はアルクサンドル・デュマ・ベールの「三銃士」という本で、少々荒っぽい冒険談です。この2冊から、地道な努力と真面目な取組みの話と同時に明るく元気に臨む人たちの気概を感じました。教育の現場でも様々な形のエネルギーが発揮されて、はじめて活発な授業が可能なはずです。皆様はこれから多くの課題に直面すると思いますが、周りの先生方の意見を聞きながら、福井の教育をより良いものにしていただきたいと思います。 皆様のご奮闘を心からご祈念し、お祝いの言葉といたします。
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