第60回JA福井県女性組織協議会通常総会あいさつ

最終更新日 2010年2月4日ページID 008868

印刷

 このページは、平成21年4月14日(火)に福井県農業会館で行われた、JA福井県女性組織協議会通常総会での知事あいさつをまとめたものです。

210414あいさつ写真1 第60回JA福井県女性組織協議会通常総会の開催に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。

 本日お集まりの皆様には、日頃から福井県の農業振興にお力添えをいただき、厚くお礼申し上げます。特にJA女性部においては、ファーマーズマーケットを中心とした安全・安心な農産物の加工・販売、地産地消の推進、子どもたちへの食育活動などを積極的に行っていただいており、文字通り福井県の地域社会の活力の源泉になっております。

 皆様のこうした活動は、大規模直売所の売り上げが平成15年度から4、5年の間に2倍以上の14億円に伸びたり、アグリビジネスに関わる女性・熟年グループの数が約300団体に達するなど、福井県の農業分野における大きな成果となって表れてきております。
 引き続き、それぞれの分野で活躍されることを期待いたします。

 さて、福井県の農業には様々な課題が山積しております。食の安全・安心や農産物の輸出入など、国内、国際間の重要課題については、国がリーダーシップを発揮して大きな方向性を示していただかなければなりません。

 県としても、こうした事柄について、福井県独自で農業の可能性をさらに高めるという観点から、国に対して積極的に提言なども行い、我々自らが解決すべき課題については、皆様とともに解決に向けて最善の努力をしてまいりたいと考えています。

 先月末には、皆様のご意見をいただきながら、福井県のこれからの農業の方向を示す「ふくいの農業・農村再生計画」、「ふくいの食育・地産地消推進計画」、「ふくいのエコ農業推進計画」の3つの計画を策定いたしました。大きく分けますと、1つの計画と2つの分野ごとの計画になります。

 さて、皆様のお手元に「ふくいの農業・農村再生計画」という資料を配布させていただきました。この計画本体は分厚いものでありますので、JAを通してご覧いただきたいと思いますが、JA女性部の皆様のために計画を抜粋してお持ちしましたので、少し時間をいただいて説明したいと思います。(本資料につきましては、県のHPに掲載していますので、ご覧ください。)

 まずはじめに、福井県の農業課題が書いてあります。農業産出額の急激な減少、他県より低いコシヒカリの評価、専業農家率や食料自給率の低下、耕作放棄地の増加、といった課題です。

 次に、これからの本県農業の方向性を考える上で理解しておくべき農業と県民との関係を表にしています。福井県民82万人、27万世帯の中で、農家の皆さんがそれぞれどのような位置づけにあるかというものです。黒く塗ってあるところが3万4千戸あまりの農家でありまして、自給的農家、兼業農家、専業農家に分けられます。専業農家の中には認定農業者も含まれます。表の右側に、参考までにJA女性部の会員のみなさん約1万4千人の内訳を記載しております。
 この表をご覧いただきますと、県民の約4分の1に当たる20万人が何らかの形で農業に関与していることがお分かりいただけると思います。ご親戚を入れると、ほとんどの県民が農業に関与しているものと思われます。

 次ページをお開きください。ふくいの農業を変える5つのプロジェクトを掲載しています。
 例えば、「福井コシヒカリ復活プロジェクト」では五月半ばの適期の田植えの実現、「園芸・畜産の元気回復プロジェクト」ではお米から園芸・畜産へのシフト、そして「プロ農業者育成プロジェクト」ではJA女性部の皆さんによるアグリビジネスの展開といった内容です。

 この計画をつくる過程では、私も直接JA女性部の皆さんと集会などを行い、ご意見をお伺いしたところです。

 計画の中には、例えば「福井の米をいかに高く売っていくか」という問題があります。五月半ばの適期田植えの推進など、可能なものから着実に実行に移していきたいと考えています。

 皆様には女性の立場、農業者の立場から、今後とも地域の力を結集する重要な役割を担っていただきたいと思っております。
 
210414あいさつ写真2 それから、次に申し上げることが特に重要でありまして、「福井県JA女性部へのお願い」という1枚の紙を別に用意させていただきました。

 まず、「子どもたちと農家の“学校給食畑”」です。県では、学校の近くに学校給食に地元農産物を供給するための「学校給食畑」を新たに設置します。皆様には、ぜひ学校の近隣にある畑をご提供願うとともに、野菜の栽培方法などについてご指導いただきたいと思います。

 次に、「小口集荷システム(ふるさと畑)」です。これまで何となく作っていたけど出荷されない、無駄になっている、というものを出荷していただいて、それをお金に換えるシステムをつくりたいと考えています。

 裏面をご覧ください。「ふくい食育ボランティア」と先ほど申し上げました「加工グループによるアグリビジネス」です。ふくい食育ボランティアへの登録をお願いするとともに、新たな分野へ活動を拡大していただきたいと思います。

 なお、6月7日には「第60回全国植樹祭」が一乗谷朝倉氏遺跡をはじめ、県内4つの地域会場で開催されます。女性部の立場からもご協力をいただきたいと思います。

 皆様には、先ほど申し上げたことをぜひ参考にしていただくと同時に、積極的にご意見をいただき、松田会長を中心に、地域のリーダーとしてご活躍いただきますことを心からご祈念申し上げ、ご挨拶といたします。

アンケート
ウェブサイトの品質向上のため、このページのご感想をお聞かせください。

より詳しくご感想をいただける場合は、までメールでお送りください。

お問い合わせ先

(地図・アクセス)
受付時間 月曜日から金曜日 8時30分から17時15分(土曜・日曜・祝日・年末年始を除く)