第5回全国農産物直売サミットあいさつ

最終更新日 2010年2月4日ページID 009728

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 このページは、平成21年10月19日(月)にユアーズホテルフクイで行われた、第5回全国農産物直売サミットでの知事あいさつをまとめたものです。

211019あいさつ写真1 皆さんこんにちは。ご紹介いただきました福井県知事の西川でございます。
 今日から2日間、「第5回全国農産物直売サミット」が福井県で開催されます。全国各地で直売活動を進められている皆さんが一同にお集りでありまして、心から歓迎を申し上げます。

 さて、この会場の両壁には様々なポスターが貼ってあります。福井県はおいしい食べ物がたくさんある県でありまして、特にコシヒカリですね、これは本県で生まれたお米です。それから11月の上旬になりますと、日本一うまくて値段が高いのですが、越前がにの季節になります。福井県は全国でもトップクラスの健康長寿県ですが、こうしたおいしい食べ物があるのも一つの要因だと思います。
 それから、福井県は小中学生の学力が秋田県と並んで日本一であります。体力においても数年来日本一でありまして、俗にいう文武両道に優れているのです。
 また、食育の先進県でもありまして、会場の入口のところに写真が掲げられていたと思いますが、本県出身の医師「石塚左玄」という方が、日本で最初に「食育」という言葉を唱えました。

 本県では、全国をリードする食育のさらなる発展と地産地消の推進など、県内農林水産物の生産と消費の拡大を図るため、平成20年3月に「福井県地産地消の推進に関する条例」を制定しました。そして、今年の3月には全国初の「ふくい食育・地産地消推進計画」を策定し、様々な政策を進めています。

 地産地消は、生産と消費、農と食、あるいは観光産業などを結び付けるものですが、これからますます大きな役割を果たしていくと思います。また、環境面でも大きく貢献するものです。

 近年、全国各地で増えている農産物直売所は、このような拠点として重要な役割を担っているわけでありまして、福井県においても何億、合計すると何十億ということになるかもしれませんが、生産量を上げているところです。

 本県での地産地消を一層進めるための取組みの一例を紹介させていただきますが、今年度から中山間地などの集落で野菜などを直売所に出荷したくてもできない高齢者などのために集荷するシステムづくりを行っています。
 このシステムは、農家が生産して出荷されていない野菜などを無駄なく消費者に提供するため、直売所が集荷する人を雇う人件費や集荷に必要な車の経費を応援する事業であります。後ほど、この事業に取り組んでいる「百姓の館」というグループから事例報告があると伺っていますが、現在、県下7か所で実施しています。

 地産地消を進めるに当たっては、全国のそれぞれの地域の特色を活かした取組みが必要であると考えますが、今回の大会がそのための有意義な情報の交換の場となることを期待しています。

 私自身も農家ではありませんが、20数年来、家庭菜園をやっております。土地区画整理区域のまだ家が建っていないところ、家2軒分ぐらいになりますが、そこを借りて、いちご、すいか、うり、なす、きゅうり、トマト、とうもろこし、ピーマン、とうがらし、ネギ、大根、白菜、いんげん、さやいんげん、じゃがいも、さつまいも、玉ねぎ、ニラ、枝豆、じゃがいも、ごまなどを作っています。あと忘れたものがあるかもしれません。今ぼちぼち白菜と大根が収穫期を迎えています。それから玉ねぎの短い苗ですね、これが雪の下になって来年春先にはもっと伸びてくるのですが、それが生えているといった状態であります。完全に有機・無農薬で栽培をし、健康長寿に役立てたい、こんなふうにしていますが、皆さんのトークにはそうしたスケールの小さいお話ではなく、もっと大きな話が様々あると思います。211019あいさつ写真2

 どうか先進的な事例をたくさんご紹介いただき、全国の直売所、地産地消の動きが切磋琢磨され、一層ご発展されることを願っております。

 私も最近岩波新書から「ふるさとの発想」という本を出版いたしました。この本には、こうした農業や地産地消について、全国の事例を取り上げながら触れていますので、ご一読願えればありがたいです。

 結びに、本大会の開催に当たりご尽力いただきました関係者の皆様に厚くお礼を申し上げるとともに、福井県の宣伝と私自身の若干のPR、そして参加者の皆さんへのエールを送りまして、歓迎のご挨拶といたします。

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