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ホーム > 知事あいさつ > ふくいスーパーサイエンスフォーラム2009あいさつ
最終更新日 2010年2月4日 | ページID 010445
このページは、平成22年1月24日(日)にAOSSAで行われた、ふくいスーパーサイエンスフォーラム2009での知事あいさつをまとめたものです。
皆さん、こんにちは。 今日は、ノーベル賞科学者の利根川進先生をお招きし、理化学研究所の多大なご協力のもと、多くの高校生諸君が参加し、「ふくいスーパーサイエンスフォーラム」が盛大に開催されますことを大変うれしく思います。 この「ふくいスーパーサイエンスフォーラム」は、理数教育の充実を図るため、世界一流の科学者による講演や実験を通して、高校生の皆さんが先端科学の研究に触れる機会をつくるものです。 今日午前中には、利根川先生のお弟子さんに当たる、糸原重美先生に、脳神経科学の実験をご指導いただきました。 そして、この後、1987年にノーベル生理学・医学賞を受賞なさいました利根川先生に、ご講演をいただくことになっております。 講師の利根川先生、糸原先生には、公私ともご多忙の中、私ども福井県からの申し出を快くお引き受けいただいたことに、この場をお借りして厚くお礼申し上げます。 さて、利根川先生がノーベル賞を受賞された「多様な抗体を生成する遺伝的原理の解明」の研究は、「分子生物学」がご専門の利根川先生が、アメリカの先生の勧めで、「免疫学」に偶然出会われたことがきっかけとお聞きしています。 当時、免疫学者と分子生物学者との交流はほとんど無く、全く関係の無い学問だと思われていたそうです。先生は免疫学の研究に課題を発見し、それを解決するために分子生物学の手法を応用するという、それまで誰も気づかなかった方法で、素晴しい業績を残されたのです。 先生は、20年以上前にノーベル賞を受賞されましたが、今なお第一線でエネルギッシュに研究しておられます。 今日の講演は、世界トップレベルの現役科学者のお話を聞く、またとない素晴しい機会です。 皆さんには、これを機にサイエンスに一層興味を持っていただき、皆さんの中から将来、研究者や技術者となって、社会の発展に貢献する人が一人でも多く現れることを願っています。 なお、本日は、利根川先生の講演に先立って、「南部陽一郎記念ふくいサイエンス賞」の授賞式を開催いたします。これは、少年時代を福井県で過ごされた南部陽一郎先生のノーベル賞受賞にちなみ、理科・数学の研究やコンテストで功績を挙げた中学生・高校生を表彰するものです。本日のスーパーサイエンスフォーラムの開会式で、その第1回目の授賞式を行えることは、とても光栄に思います。 ふくいサイエンス賞を受賞した中高生の皆さんは、この受賞を大きな励みとして、ふるさと福井や科学創造立国日本を支える、世界の舞台で活躍する人になっていただきたいと思います。 今ほど利根川先生からいろいろなお話を伺いました。子どもたちの教育や大学入試、日本の科学技術のあり方など、さまざまお教え願ったところです。先生にはこれからも、本県の教育行政の推進にご支援をいただきたいと思っております。 最後になりましたが、本日、このフォーラムに参加する皆さんは、利根川先生から、未来を切り拓くサイエンスのエネルギーをしっかり受け取っていただきたいと思います。 次代の科学技術を担う皆さんに大いにご期待を申し上げ、私のごあいさつといたします。
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