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ホーム > 知事あいさつ > 白川静博士生誕百年記念フォーラムあいさつ
最終更新日 2010年4月24日 | ページID 011337
このページは、平成22年4月24日(土)に県生活学習館で行われた、白川静博士生誕百年記念フォーラムでの知事あいさつをまとめたものです。
皆さんこんにちは。 白川静博士生誕百年記念フォーラムの開催に当たり、一言ごあいさつを申し上げます。 皆さんご存知のように、白川静先生は、明治43年(1910年)4月9日、福井県でお生まれになり、本年が生誕百年に当たる年であります。 申し上げるまでもなく、先生は古代中国文化、漢字研究の分野において、甲骨文字や金文など草創期の漢字の成り立ちを深く系統的に研究されまして、中国の古代人の生活と意識にまで踏み込んだ文字学体系を確立され、いわゆる「白川文字学」を打ち立てられました。 また、先生は「字統」、「字訓」、「字通」の刊行をはじめ、多くの学問的業績をあげられ、平成16年に文化勲章を受章されるなど、その功績は国内外から高く評価をされております。私が最も尊敬し誇りに思う郷土の大先輩であります。 福井県ではこうした先生の偉大な足跡と「白川文字学」を広く県民の皆様に知っていただき、漢字の成り立ちなどについて理解が深まるよう、平成17年4月23日、県立図書館に研究成果の関係資料を展示した「白川文字学の室(へや)」を開設いたしました。 昨年秋に開館いたしました「こども歴史文化館」におきましても、先生の紹介と楽しく漢字を学ぶ特別のコーナーを設置しております。 また、白川先生の学問の成果を福井県の子どもたちが学び、そして活かそうということで、学校教育におきましては、平成20年4月から県内の全公立小学校で「白川文字学」を取り入れた漢字学習を導入しております。 さらに、今年度から漢字教育をより一層推進するため、小学生向けに白川文字学を取り入れた国語の副読本を作成しております。これは、暗記に陥りがちな漢字学習に漢字の成立過程を通した体系的な学習方法を組み込むことで、漢字のおもしろさ、奥深さを感じ取ってもらい、児童の漢字学習を進めていくものであります。 漢字は、我々の経験でもそうでありますが、子どもたちにとって楽しいか、あるいは、つまずきのもとになるか、大事なところです。福井県さらには全国の子どもたちに漢字あるいは国語がいかに楽しく、そしてよく学べるかということを進めていく上でポイントになると私は思っております。 さて、今年の7月にはさらに漢字文化を持つ東アジアの方々が一堂に会する「漢字」のシンポジウムを開いて、先生の偉大なご功績を顕彰するとともに、白川文字学の普及、継承に努めてまいります。 今日は、白川先生のご息女の津崎史(ふみ)様、幸博様ご夫妻をお迎えして、生前の様々な思い出等々をお話しいただきます。また、松岡正剛さんからは、文化と深くかかわる東洋西洋含めた様々なお話をいただきます。書を通じたパフォーマンスや学校現場からの報告もあり、総合的なお話をご理解いただけるものと思っております。 先ほど、津崎様ご夫妻、また松岡さんから、白川文字学の将来について様々なことをお伺いしました。後ほどそのようなことも分かりやすく皆さんにお話ししていただけるのではないかと期待をいたしております。 今日は、あらためて先生の偉大な業績を振り返り、これからの漢字あるいは文化、そして福井の将来のことまで思いを馳せる時間にしていただければありがたく思います。 簡単ではございますが、私のご挨拶といたします。
より詳しくご感想をいただける場合は、までメールでお送りください。
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