北陸技術交流テクノフェア2010開会式あいさつ

最終更新日 2010年10月21日ページID 013142

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 このページは、平成22年10月21日(木)に福井県産業会館で行われた、北陸技術交流テクノフェア2010開会式での知事あいさつをまとめたものです。

221021あいさつ写真1 皆さん、おはようございます。
 「北陸技術交流テクノフェア2010」ならびに「ふくいITフォーラム2010」の開会に当たり、一言ご挨拶を申し上げます。

 北陸最大の技術交流の場として新技術の創出や新しい販路開拓を目指している「北陸技術交流テクノフェア」は、今回で21回目を迎えます。心からお祝い申し上げます。
 また、主催者である技術交流テクノフェア実行委員会をはじめ、今日ご出席の関係の皆様の長年にわたるご協力により、こうした立派なフェアが継続して開かれているところであり、深く敬意を表するものであります。

 さて、本県の最近の経済状況でございますが、生産は持ち直しの動きがみられる一方で、消費は全体として弱い動きが続いております。有効求人倍率は全国第1位の高さでありますが、依然として1倍を下回っており、厳しい状況にあります。

 他方で、CO2問題など今や全世界で取り組むべき様々な環境問題への対応があります。
 県では、CO2を排出しないクリーンで安定したエネルギーに関する研究開発に取り組んでおり、事業化あるいは産業化を目指した「福井クールアース・次世代エネルギー産業化プロジェクト」を実施しています。このプロジェクトでは、太陽光発電・風力発電・電気自動車等で使用される二次電池に関する技術開発、あるいは家庭用・自動車用に応用が考えられている燃料電池に関する技術開発、ヒートポンプに関する技術開発、石油代替燃料合成に関する技術開発などを進めているところでございます。

 先般6月には、福井県でAPECエネルギー大臣会合が開かれ、こうしたエネルギーあるいは原子力などの問題について福井宣言が発信されました。

 今回のフェアでは「低炭素社会実現の鍵を握る環境技術」など、今後の経済成長戦略を考慮した3つのテーマゾーンに分けて展示が実施され、他にも情報技術による新たなビジネス展開を提案する「ふくいITフォーラム2010」が開かれます。また、三菱自動車工業㈱の益子社長から特別の講演などもあると伺っております。ぜひ今回のこのすばらしいフェアが、各企業の皆様、県民の方々の情報の交換、またビジネスパートナー作りに活用できることを期待申し上げます。

 さて、私は昨日東京に行ってまいりました。
 一つは、ミッシングリンク(全国の高速交通体系のまだ欠けている部分)の早期連結に関する政策提言。西日本では東京から中部地方を通って信州、松本、飛騨、奥越、福井、若狭、丹後、山陰、九州の大分、宮崎というラインが弱く、そこを太平洋側ルートと共に強くしなければなりません。来年度予算や今年度の補正予算において、少しでも声が反映されるよう、関係する県の知事らとともに国土交通大臣に対し強く訴えてまいりました。
 もう一つは、北陸新幹線の早期整備。年末を待つことなく敦賀までの認可が決定するよう、沿線の首長や経済界とともに、国土交通大臣に対し要請してまいりました。221021あいさつ写真2

 また一昨日、ある新聞に「地方への投資を促進せよ」という考え方を述べました。地方に立地する企業に対する法人税率を、現在の実行税率約40%から30%程度に下げるべきであるという提案であります。今や全国の地方というのは、アジアなどの新興国とも競争しております。アジアにどんどん立地して空洞化を持っているわけでありまして、むしろ日本の地方に優遇する措置を行うべきであると、こういう提案をいたしております。これは一つの国に税率が異なる2つの制度があるのかという議論があるわけですが、これから10年程度はそんなことを言っている時代ではなくて、むしろ地方と新興国が競争する時代だと思いますので、そういう戦略を入れるべきではないかと、こういうことを申し上げているのです。これから法人税率の問題など税制調査会で議論されると思いますが、そういった地方に対するさまざまな税制上の優遇措置が投入される一つのきっかけになればと思っております。

 その他さまざまなことがありますが、県としましては皆さんと共に全力でものづくり、あるいは産業振興に努めてまいりたいと思っておりますので、どうかよろしくお願いします。

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