ふくいスーパーサイエンスフォーラム2010あいさつ

最終更新日 2011年1月9日ページID 013775

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 このページは、平成23年1月9日(日)に国際交流会館で行われた、ふくいスーパーサイエンスフォーラム2010での知事あいさつをまとめたものです。

230109あいさつ写真1 皆さん、新年あけましておめでとうございます。高校生のみなさん、こんにちは。
 今日は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の大きなご協力のもとに、「ふくいスーパーサイエンスフォーラム2010」を盛大に開催することができました。大変うれしく思います。

 この「ふくいスーパーサイエンスフォーラム」は、平成20年度から福井県が行っている事業です。高校生の皆さんに、世界の第一線で活躍されている科学者の講演や実験などを通して先端科学に触れ、理科・数学に対する興味・関心を高めてもらうことを目的に行っています。
 今日午前中には、科学技術高校において、宇宙利用ミッション本部の大木真人(おおきまさと)先生に地球観測衛星「だいち」の画像解析実習を指導していただきました。日本や福井の環境問題や社会問題に関する内容であり、大変有意義だったと聞いております。
 きょうはこれから、小惑星探査機「はやぶさ」プロジェクトマネージャの川口淳一郎(かわぐちじゅんいちろう)先生とノンフィクション作家で福井県文化顧問を長年していただいている山根一眞(やまねかずま)先生によるトークセッションを行います。講師の川口先生、山根先生、そして大木先生にはご多忙の中、福井県からの申し出を快くお引き受けいただき、厚くお礼申し上げます。

 さて、21世紀に入り、科学技術や学術研究をめぐる世界的な競争が激しくなる一方で、私たちの住んでいるこの地球には、食料やエネルギー、資源、環境などの課題が山積しています。これらの課題を解決して、人類が持続可能な発展を遂げるためには、これまで以上に科学技術を活用し、社会に貢献していくことが必要となってきています。川口先生もインタビューの中で「誰も考えつかないことを考えるということ、自分がやるべき方向を模索して開拓していける力が大事」とおっしゃっています。これからみなさんに求められるのは、まさにこうした課題を発見し、その課題を解決する能力ではないかと考えます。

 このあと行われるトークセッションで、世界トップレベルの現役科学者でいらっしゃる川口先生と、「はやぶさ」について密着取材をされ「小惑星探査機はやぶさの大冒険」という本も出版された山根先生のお話を聞くことができるということは、またとない素晴らしい機会です。

 高校生の皆さんの中から、将来科学者や技術者となって、社会の発展に貢献する人が一人でも多く現れることを願っています。

 また、トークセッションに先立ち「南部陽一郎記念ふくいサイエンス賞」の授賞式も行われます。これは、福井県出身の南部陽一郎先生のノーベル賞受賞にちなみ、理科・数学の研究やコンテストで功績を挙げた中学生・高校生を表彰するものです。昨年に引き続き、スーパーサイエンスフォーラムの開会式で第2回目の授賞式を行うことができ、うれしく思います。230109あいさつ写真2

 ふくいサイエンス賞を受賞した中高生の皆さんは、これを励みとして、ふるさとの福井県や科学創造立国日本を支え、世界を舞台に活躍する科学者や技術者になってほしいと思います。

 最後になりましたが、本日このフォーラムに参加する皆さんには、幾多の困難を切り抜けてきたこの「はやぶさ」から、未来を切り拓くサイエンスのエネルギーをしっかり受け取っていただきたいと考えます。
 次の時代の科学技術を担う皆さんに、大いに期待をしています。

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