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ホーム > 知事あいさつ > 陽子線がん治療センター開所式あいさつ
最終更新日 2011年3月6日 | ページID 014125
このページは、平成23年3月6日(日)に福井県立病院で行われた、陽子線がん治療センター開所式での知事あいさつをまとめたものです。
本日ここに、陽子線がん治療センターが開所を迎えることになりました。ご来賓ならびに関係の皆様には、多大なるご支援とご協力をいただき、心から感謝申し上げます。 当センターは、私が知事に就任した1期目の平成16年度に策定された「エネルギー研究開発拠点化計画」の中で位置付けられたものです。その後、具体化に向けて様々な検討を重ね、平成20年に建屋建設に着工、平成22年3月に建屋完成、加速器据付等を終え、治療開始に向けた準備を進めてまいりました。 福井県は全国トップレベルの健康長寿県ですが、国民の3人に1人が、がんで亡くなり、患者数、死亡者数とも年々増加している状況の中、健康長寿をさらに伸ばすため、「がん予防・治療日本一」を掲げ、対策を総合的に進めています。このような中で、日本海側で初めての陽子線がん治療施設として、このセンターが明日から診療を開始します。 陽子線治療は手術することなく治療ができ、また、これまでの放射線治療とは異なり、他の部分を傷つけずに集中的に治療することが可能です。そのため、身体にやさしい特色をもった治療法であり、副作用が少なく、仕事をしながら通院で治療することもできます。 当センターでは、陽子線がん治療施設として日本初となる、正確な照射が可能なCT自動位置決めシステムや、周辺細胞への放射線の影響を抑える積層原体照射システムを採用し、より高水準のがん治療を行います。これにより、がん制圧に向けさらに福井県の医療環境が充実すると考えております。 陽子線治療は新しい治療法であり、医療関係者や一般の方にまだなじみの薄い治療法であることから、県内外の医療機関における説明会や、協定締結保険会社23社における出前講座を開き、普及啓発に努めてまいりました。ご協力をいただいた方々に深く感謝申し上げますとともに、今後も引き続き普及啓発にご支援いただきますようお願い申し上げます。 私は、全国1000以上の公立病院を持つ自治体で組織する全国自治体病院開設者協議会や、粒子線治療施設に関係する自治体で組織する全国粒子線治療促進協議会の会長を仰せ遣っております。これからもこうした普及啓発を進めるとともに、陽子線治療の保険適用が早期に可能となるよう努力してまいります。また、センターの開設を機に、研究分野についても幅広くこの福井の地で進展することを願っています。 今後、県では、がん検診の受診率の向上を図るとともに、従来の治療に加えて最先端の陽子線治療を提供することにより、県民へのがん診療体制を充実してまいります。 終わりに、関係の皆様の今後ますますのご支援、ご協力をお願い申し上げますとともに、本日ご出席の皆様方のご活躍とご健勝を祈念いたしまして、ごあいさつといたします。
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