30年永年勤続表彰知事あいさつ

最終更新日 2012年1月5日ページID 016487

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 このページは、平成24年1月5日(木)に県庁で行われた、職員に対する30年永年勤続表彰の知事あいさつをまとめたものです。

 30年間勤続された職員の皆さんに表彰をさせていただきました。一言ご挨拶申し上げます。

 皆さんが福井県に採用されたのは1981年、昭和56年です。今日も雪が降っていますが、記録的な豪雪である56年豪雪の年でした。その他、さまざまなことがあった年でした。東京外国為替市場では、この年1ドルが200円を切りました。まだ、そのようなことはあまり意識されていなかったかもしれません。それから、コロンビアというスペースシャトルが、初めて宇宙ステーション建設に向けて飛行し、また、スポーツでは横綱・輪島や大関・貴乃花が引退、千代の富士が横綱に昇進といった時代であったと思います。

 県の行政で申しますと、朝倉氏遺跡資料館、埋蔵文化財調査センターが夏に開設いたしました。それから、「福井県」置県からちょうど100年を迎えまして、現在の県庁舎が作られたという、いろいろな意味で節目の年であり、かつ大きな変革のあった年に皆さんは採用されたということです。今、皆さんも当時を思い返しますと、さまざまなことがあったなという気持ちを抱かれるのではないかと思います。

 グローバル化、少子高齢化、人口減少など、その頃いくらか兆しはあったかと思いますが、そんなことが本当に起こってくるのかと半分疑問に思いながら、そういった言葉をちらちらとお聞きになっていた時代であったかと思います。
 そして30年間、県政課題に対し、誠意と熱意を持って取り組まれ、昨年末のいろいろな実績など、一つ一つが目に見えるようになったという状況であり、厚くお礼申し上げます。

 30年という長い県庁生活の中で、日々努力された皆さんは、その中で培われた知識や経験を活かし、皆さんの上司への積極的な提言や、また若手職員への的確なアドバイスを行う立場でありますので、引き続きこれまでの経験を十分活かしながら仕事を進めていただきたいと思っております。

 中国の思想家・荀子の言葉に「騏驥(きき)も一躍(いちやく)に十歩(じゅうほ)すること能(あた)わず」という言葉があります。難しい言葉ですが、騏驥というのは優れた馬・名馬のことであり、一躍[一回の跳躍]で、十歩する[十歩の距離を飛び跳ねる]ことは不可能である、やはりどういう能力や才能を持っていても、一つ一つ努力して初めて前進する、という意味です。

 現在、地方分権改革の進展など、本県を取り巻く情勢は、かつてない急激な変化の中にあります。
 年末の北陸新幹線の県内着工決定は、38年を経ての実現であり、大きく30年有余経ちまして方向が出たわけであります。さらにこれからの5年、10年が極めて大事でありますので、是非、先見性を持ちながら、これまでの経験を活かして、まさに十分な成果を出していただく時期であると思います。

 さらに組織の先輩・リーダーとして仕事を重ねる中で、職員の力をそれぞれの職場でまとめられ、県政の重要課題に取り組んでいただきたいと思っております。

 勤続30年ということで、気持ちは充実しておられると思いますが、健康面において「血圧が高いな」とか、「ちょっと調子悪いな」など、少しずつ感じられるかもしれません。私の経験でそうしたことがありましたので、どうか健康にも少し目を向け、バランスを取りながら、さらに取り組みいただくことを心からお願い申し上げまして、表彰式のご挨拶にいたしたいと思います。
 

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