ふくいサイエンストーク 知事あいさつ

最終更新日 2012年2月20日ページID 016872

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 このページは、平成24年2月20日(月)に県立若狭高等学校で行われた、ふくいサイエンストークでの知事あいさつをまとめたものです。

 皆さん、おはようございます。今日は2010年にノーベル化学賞を受賞されました根岸英一先生御夫妻をお招きし、「ふくいサイエンストーク」をこの若狭高校で開催できるわけであります。私自身も大変うれしく思います。

 本日は、根岸先生の研究に深い関係がございます熊田先生の御家族もお見えいただきました。また先生の出身高校であります湘南高校の校長先生、日比谷高校の前校長先生も御出席でございます。あいさつ
 また、文部科学省からは、サイエンス関係の様々な事業に支援をいただいている林教育課程調査官に御出席いただいております。
 そして今日は、この若狭、嶺南地区の高校生の皆さん、また市民の皆さんがこうして大勢参加いただきまして、心から厚くお礼を申し上げます。

 まず、根岸先生には、公私とも極めて御多用の中、本県からの申し出を快くお引き受けいただき、貴重な講演をいただくことをお引受けねがい、心から厚くお礼申し上げます。

 ノーベル賞受賞者をお迎えして行われる「ふくいサイエンストーク」でありますが、若狭、嶺南地区では初めての開催となります。今回の「講演会」や「実験教室」を通して、高校生の皆さんに世界の先端科学に触れてもらうと同時に、根岸先生のいろいろな考えを直接皆さんに感じていただくという大きな目的がございます。

 今日は、根岸先生に「私と化学の出会い~未来を担う高校生へのメッセージ~」という演題で御講演を願います。

 ノーベル化学賞の受賞理由となりました「クロスカップリング反応」は様々な工業物質を効率良く合成する手法であります。現在、高血圧症や腎臓病の治療薬などの医薬品をはじめ、液晶材料の製造などにも利用されております。

 根岸先生からは、「クロスカップリング反応」の開発にまつわるお話しを直接お聞きすることにより、これを機会にサイエンスに一層興味を持ってもらい、皆さんの中から将来、研究者や技術者となって社会の発展に貢献してもらえる人が、少しでも一人でも多く生まれることを願っています。

 この21世紀の現在でも、海外留学には大きな決断が必要であります。今から50年前に、根岸先生は大きな夢を持たれて、アメリカ留学という挑戦をされ、これが今回の御成功の一つのきっかけともなっているのではないかと思います。

 皆さん方には、先生から、グローバルな視野を持って、夢に向かい、チャレンジすることの大切さを感じていただきたいと思っております。

 私自身も、今からもう50年近く前になりましょうか。大学生になった頃ですから、皆さんより数年上の19歳か20歳の頃だったと思いますが、湯川秀樹先生の講話を聞く機会がありました。
 しかし、十分心の準備がありませんでしたので、お話をうかがったことはわかっているのですが、どんな話があったのか覚えていないのです。ですので、心構えを持つのは難しいですが、「心構えを持つんだ」、今日は是非とも、そういうことを一度決意していただいて、根岸先生のお話をお聞き願って、一つでも自分の気持ちに納得でき、わかったというようなことを持ち帰っていただきたい。

 もう一つは、わからないけども、何となくおもしろそうだなというようなことを感じていただいて、一生の記憶の中に、しっかりと皆さんの気持ちの中に落としていただきたい、こんなふうに私は念願をいたします。最後になりましたが、次の時代の科学技術を担う皆さんの活躍を、大いに御期待申し上げまして、開会のあいさつにいたします。
 

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