公立大学法人福井県立大学学位授与式あいさつ

最終更新日 2012年4月2日ページID 017248

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 このページは、平成24年3月23日(金)に福井県立大学で行われた、福井県立大学学位授与式での知事祝辞をまとめたものです。

 皆さん、おはようございます。まずもって、本日、398名の卒業生、修了生、学位を授与された皆さん、誠におめでとうございます。心からお祝い申し上げます。また、あいさつ御家族の皆様方にもおめでとうございます。

 ただ今、下谷学長から学位記を授与された皆さんは、4年間、あるいは博士課程の方はもっと長いわけですが、元気に本学に学ばれ、所要の成果をあげてのご卒業でございます。大学の設置者であります福井県としましてもたいへんうれしく思います。

 今年の6月には、皆様の県立大学は開設して20年を迎えます。現在は、学長を中心にして、積極的にそれぞれの学部、研究所等で、研究あるいは教育、地域貢献等、様々な事業を進めているところであります。

 大学としては、対外的なグローバル時代に備えての台湾やペルーの大学などといろんな連携を進めてまいります。

 また、例えば、経済学部では、アジアの研究をどんどん推進していくということで、大きな成果が上がりつつあります。

 生物資源学部におきましても、メディア等にも報道されていると思いますが、宇宙でタンパク質の研究をしたり、あるいはコムギの早生(わせ)の品種を開発されております。

 それから、看護福祉学部では、学生諸君が様々な資格を取られて、福井県の福祉や健康問題のみならず、全国の地域で頑張ってくれており、大きな成果が上がっております。私としても大変有難く思っております。

 皆様方には、本学を母校として大事にしていただきながら、学ばれたことを貴重な経験に、社会に出て積極的に自ら学ぶという姿勢でお進み願いたいと思います。

 せっかくの機会でございますので、一言、皆様方に、はなむけといいましょうか、これからどのようにしていただいたらよいかということについて、私の経験といいますか、失敗談を1つだけ申し上げたいと思います。

 皆さんは卒業されますが、20代前半の方がほとんどだと思います。そこで、今、ご自身がたいへん若いと思っておられるか、もう年をとったと思っておられるか、皆さんの胸に聞いてみてください。

 私自身のことを反省しますと、もう40年以上前のことですが、卒業式の時には「自分はすごく歳をとってしまった」という感じがいたしました。「もう、いい歳になったな」という感じを抱いたのです。でも、この考えが非常に良くないということを思っています。皆さんはすごく若いのです。

 まだ20数年の経験ですから、先がよく見えないと思いますが、すごく長いです。これからです。まさにこれから。「もう」ではなく、「まだ」なのです。もう、自分はあまり新しいことをする必要はない、大人だから学生みたいな勉強はいらないと思ってはならないのです。むしろ、これからまだまだ学んでほしいと思います。大きなチャンスと時間があると思います。

 例えば、外国語ですが、皆さんは英語や中国語を聞いたり、話せますか。何か一つやってください。私は、大学時代は英語、フランス語、ドイツ語を学びました。卒業してからは個人的に、さまざまな言葉を勉強しましたが、どれ一つとしてものになりませんでした。そして、英語も依然としてよく聞こえませんし、しゃべれません。

 ですから、何か一つ、外国語ならばある言葉を集中して、まず数年これからだという気持ちで是非とも学んでください。必ず5年、10年たつと、モノになると思います。

 5年、10年たって後、「あの時にもう駄目だと思わなければ、今はもっとできているのに」という反省の気持ちを持たないように、集中して、前途は洋洋、自分は若いのだという気持ちで学んでほしいと思います。

 そして、福井は「幸福度日本一」でありますので、県内の方は福井を支えてほしいと思います。県外の方は時々遊びに来てください。そして、少し給料が上がったら、ふるさと納税もしてほしいなと思います。福井のことを応援、宣伝してください。

 以上でございます。皆様方の一層のご健康と頑張りを心から期待しましてお祝いの言葉といたします。おめでとうございました。
 

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