このページは、平成２４年3月24日（土）に福井鉄道福武線北府駅で行われた、改修工事竣工式での知事祝辞をまとめたものです。

　本日は季節の春雨です。さて、「北府駅」の改修工事が、このように古さを残して立派に完成されましたことに、心からお祝いを申し上げます。

　この北府駅は大正１３年に建築された古い駅舎で、今年で８８歳を迎えるということです。その趣のある外観から、携帯電話（ソフトバンク）のＣＭにも平成２２年から採用され、全国から注目される駅舎となりました。
同時に、地元の熱意も高まり、平成２２年から「北府駅を愛する会」も発足して、数多くのイベントが開催されていると聞いています。

　こうした住民の皆様の熱意を受けて、レトロな雰囲気が漂う素晴らしい駅舎となりました。今後、福井鉄道の大切な資産として、末永く利用して頂きたいと思います。

　福井鉄道福武線は、平成２１年２月から公的な支援をベースにしながら本格的な再建に取り組まれ、はや３年が経過しました。
　この間、沿線の皆様やサポート団体の方々の利用促進運動や、福井鉄道の安全運行に対する熱心な取組みもあって、利用者数は平成２０年１００万人から平成２３年１７７万人と順調に増加しております。

　県としては、福井鉄道が行う駅舎の改修やＬＲＶ車両の購入、レール等の安全設備の改良・交換に対して、引き続き支援を続けますので、沿線の皆様におかれましては積極的な利用をお願いします。

　昨年末には、北陸新幹線の敦賀までの認可・着工の方針が決まりましたが、新しい時代に相応しい県全体の交通網を確保し、魅力あるまちづくりを促進して参りますので、ご支援、ご協力をお願いします。

　本日、ご参会の皆様の益々のご発展とご健勝をご祈念申し上げまして、お祝いの言葉とさせていただきます。