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ホーム > 知事あいさつ > 第1回 福井県LNGインフラ整備研究会 知事あいさつ
最終更新日 2013年2月14日 | ページID 022590
このページは、平成25年2月8日(金)にルポール麹町(東京都千代田区)で行われた、第1回福井県LNGインフラ整備研究会での知事あいさつをまとめたものです。
皆さん、おはようございます。今日は、大変ご多忙の中、委員の皆様には「福井県LNGインフラ整備研究会」にご出席いただき、厚く御礼申し上げます。 さて、東日本大震災以降、わが国の資源・エネルギーを取り巻く環境は大きく変化し、また、様々な課題に直面しています。 私は、震災直後から、災害リスクを防ぐ、また分散させるためには国土の複軸化が必要と主張してまいりました。これは、政府のいう国土強靭化に通ずるものがあり、太平洋国土軸に加え日本海側に高速道路、新幹線、港湾など、もう一つの国土軸を形成し、さらにエネルギーラインをつくり、災害に強い国土を作ることが、日本がグローバルな中でしっかりとした立場を持てることになります。 全国知事会 日本のグランドデザイン構想会議においても、災害に強い国土とするため、日本海側にLNG受入基地およびガスパイプライン網など「エネルギーの道」の整備が必要と提言しました。その会議では、藤井聡教授にご講演をいただいており、その際の政策提案も提言に盛り込んだところです。 今後、日本と世界で、エネルギー全体に占める天然ガスの比率が高まると予想され、国内でも、天然ガスの需要増や災害リスクに対応した天然ガスインフラが必要となります。しかし、現在、日本海側沿岸および日本海側と太平洋側を結ぶパイプラインは新潟など一部にしかつながっていません。 日本海側にLNG受入基地やガスパイプラインなどの「エネルギーの道」を形成すれば、災害の時には日本海側が太平洋側の代替機能となります。 私は、原子力は引き続き重要な基幹的電源であると考えていますが、その一方で、エネルギーのベストミックスの観点から、過度の原子力依存を改めるエネルギー源の多角化が必要であり、中でも、LNGは重要な選択肢であります。 現在、ロシアがウラジオストックでLNGプラントの建設が進められていますが、これを輸入することになると、日本海側にLNG受入基地やガスパイプラインを整備すれば輸送コストの低減になると思います。 福井県には、敦賀港、福井港があり、大阪、名古屋の2大消費地に最も地理的、地形的に近接しています。さらに、送電網等のインフラが備わっているなど、日本海側でのLNG受入基地やLNG火力発電所の新たな立地場所として最適なロケーション、条件を有します。 日本海側の中心に位置する地理的条件も活かしながら、日本全体の持続的な発展と成長のために、ガスパイプラインをはじめとする日本海エネルギー国土軸の形成に重要な役割を果たしていかなければならないと思っています。 本研究会では、エネルギーをめぐる国際情勢や国内のエネルギーインフラの現状、新たなエネルギー技術の動向などについて調査を行っていただくこととしております。 さらに、福井県内でのLNGについての基地、火力発電所、ガスパイプライン等のLNGインフラの整備に向けた課題、導入促進方策、地域産業への波及効果、県内企業との連携等について検討を進めていきたいと考えております。 本日、この研究会を開催するにあたっては、第一線で活躍している方々に委員をお願いいたしました。お引き受けいただいたことにお礼申し上げるとともに、幅広い観点から、忌憚のないご意見、有益なご示唆を賜るようお願いします。 また、川田社長には大変お忙しい中、この研究会の座長をお引き受けいただいたことに厚くお礼申し上げます。本県でのLNGインフラの整備の実現に向け具体的な議論を進めていただくようお願い申し上げまして、冒頭のご挨拶といたします。
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