このページは、平成２６年３月２９日（土）に福井鉄道㈱北府駅検車庫で行われた、福井鉄道北府駅検車庫新築・改修竣工式およびドイツ製車両お披露目式での知事あいさつをまとめたものです。

　おはようございます。今日は北府駅検車庫の新築・改修工事が完成しましたこと、またドイツ製車両が本県で初めて導入されること、心からお祝いを申し上げます。

　まず、この新しい検車庫につきましては、新型ＬＲＶをはじめ全車両を安全に運転できる施設を整えております。また、大正１０年に建築された大変古い建物については、その趣を残しながら改修されました。より安全な車両の運行に努めていただくとともに、福井鉄道の大切な鉄道資産として活用してほしいと思います。

　ドイツ製車両につきましては、約５０年前に製造され、ドイツ南西部のシュツットガルトという都市で走っていたものです。レトロで味わいのある車両です。先ほど私も車両内に入ってみましたが、素敵な車両だと思いました。

　さて、福井鉄道においては、平成２１年から本格的な再建に取り組まれ、はや５年が経過しました。この間、鉄道の安全運行に熱心に取り組み、サポート団体の利用促進、また沿線のまちの様々な財政支援を受けながら、利用者は順調に増加しております。今年は３月に導入した新型ＬＲＶ「フクラム」の効果もあって、利用者を大幅に伸ばしております。

　県ではこれまで、安全施設の整備や北府駅など駅舎の改良、新型ＬＲＶ車両の導入、さらに今回の検車庫の新築を応援してきましたが、今後も順次、新型ＬＲＶを導入するなど引き続きバックアップを続けてまいりますので、沿線の皆様の積極的なご利用とご支援をお願いします。

　また、来年春にはえちぜん鉄道と福井鉄道との相互乗り入れがスタートする予定です。平成２８年には福井駅西口駅前広場への延伸も予定されています。さらに路面区間も改修される予定ですので、ますます鉄道の利便性が向上し、沿線の連携、さらには街中の賑わいも広がっていくと思います。

　今後、皆様と力を合わせて、様々な鉄道の新しい試みのある「鉄道の福井県」として全国に広げていきたいと考えます。皆様方の様々なご意見やご提案をいただければと思います。

　最後に、本日お集まりの皆様のご発展とご健勝を、そして福井鉄道の一層のご繁栄を祈念申し上げまして、お祝いの言葉といたします。本日はおめでとうございました。