立命館大学知事リレー講義 「地方分権の行方―地域の個性が活きる分権社会を目指して―」
このページは、平成19年6月19日(火)、全国の知事が地方行政の現状や課題を語る「知事リレー講義」の一環として、「地方分権の行方―地域の個性が活きる分権社会を目指して―」という演題により立命館大学で行われた知事の講義概要をまとめたものです。 |
私は今年4月の知事選で再選をいただき、現在、二期目の県政に携わっています。本日は、地方分権の話をする予定ですが、まずは福井県の様子からご紹介したいと思います。皆さんにもぜひ福井県に来てほしいと思うからです。 |
これこそ実は皆さんよくご存知の故白川静先生は福井市の出身です。福井県立図書館には、白川先生の業績を紹介する「白川文字学の室(へや)」が設けられていて、白川先生の優れた業績を広く紹介するため、白川先生の研究成果や著書などを紹介しています。 |
さて、昨年8月に、リクルート社が、国内宿泊旅行の実態を調査するために、インターネットを活用して全国約1万人の回答を集計した「じゃらん宿泊旅行調査2006」を公表しました。 |
さて、本日の本題である地方自治の話に入りましょう。 |
地方分権を進める中で、地方自治体の立場としても、有益なことを実現し、また、不都合な国の考え方は国に対してはっきりものを言わなければなりません。その一つの例が「ふるさと寄付金控除」です。これは福井県が2年前から提案しているもので、国も検討を始めました。納税者が住民税の一部を出身自治体に納められるようにする「ふるさと納税」なのです。 |
地方分権をめぐっては、「道州制」も大きな議論となっています。 |
最後に申し上げたいことがあります。地方分権とは、これからの日本の形を考えることであり、皆さんのような若い人たちの仕事といってよいでしょう。 |
(問)「ふるさと納税」については、納税先や納税額の割合を予め割り当てるようなシステム化を図る方がよいと思うか。それとも、納税先を個人の判断に委ねる方がよいと思うか。 (問)国からの税源移譲は、住民税や「ふるさと納税」のような税制改革を通じた水平的な移譲と、交付税をどうするかという国からの垂直的な税源移譲という二通りのあり方が考えられるが、この垂直的な移譲のあり方についてはどう考えるか。 (問)福井県は北陸新幹線の整備促進を強く求めているが、全国的には整備について批判もあるようだ。北陸新幹線の整備の意義はなにか。並行在来線の切捨てや運賃増につながり、地元住民にとって近隣へ移動する際の負担増になるのではないか。 (問)福井県の市町村合併の状況を見ると、特に若狭地方の原発立地地域に財政の豊かなところが合併せずに残っているようだが、今後どのように指導をしていくのか。 |
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