(本県スポーツ選手が大活躍)
【司会】
藤原さん、全国大会で2度優勝、しかも主将としてということですが、優勝の実感は。
【藤原】
とても嬉しくて、3年間頑張ってきて良かったと思いました。チームメイトや先生の支えがあったから勝てました。
【司会】
優勝するまでには、悔しい思いをしたこともあったそうですね。
【藤原】
新しいチームの主将に選ばれた後の試合になかなか勝てませんでした。でも、まわりの皆さんが支えてくれたおかげで、勝てるようになりました。
【司会】
続いて北川さん、400メートル走で国内大会3冠、本当に強いですね。藤原さんと違って個人競技ですが、プレッシャーはありませんでしたか。
【北川】
高校2年生のときに出場したインターハイと国体で、唯一の2年生選手として決勝に残りました。このため、3年生として出場した昨年のインターハイと国体は優勝しなければ、というプレッシャーはありました。
【司会】
プレッシャーを乗り越えて優勝したということですが、調子は良かったですか。
【北川】
良かったです。アメリカで開催された世界ジュニア選手権大会から帰ってきた翌日のインターハイで優勝したことが、大きな自信になったと思います。
【司会】
時差があったと思いますが、その辺りは大丈夫でしたか。
【北川】
いや、大丈夫ではなかったです。
【司会】
そのような条件のなかで粘り勝ちしたということですが、西川知事、お二人とも見事ですね。
【知事】
優勝おめでとうございます。お二人のように大活躍した選手が、昨年も県内には多かったです。例えば、敦賀気比高校が夏の甲子園大会でベスト4に入りました。また、中学生の「なぎなた」の選手や、大学生のスキー選手がいずれも優勝しました。
そして何といっても、勝山高校2年生のバドミントン選手・山口茜さんが全日本選手権を初制覇しました。スポーツ選手の皆さんの素晴らしい活躍が、県民の皆さんの力になっていると思います。
(世界にチャレンジ)
【司会】
お二人は世界の舞台でも活躍しましたが、北川さん、いかがでしたか。
【北川】
世界ジュニア大会は初の海外試合でしたので、会場の雰囲気の違いに緊張しました。また、外国人選手の体格やスピードの違いを実感しました。しかし、そうした状況でも自分の走りができたことが自信になりました。
【司会】
藤原さん、いかがですか。
【藤原】
私は、ジュニアユース日本代表の主将としてオーストラリアに遠征しました。全国の上手な選手をまとめることに不安がありましたが、朝日中学校での経験を活かすことができたと思います。
【司会】
西川知事、本当に将来が楽しみですね。
【知事】
以前は、国際大会で優勝できる選手が多くなかったのですが、最近はお二人のように元気に頑張ってくれている選手が多く、県内の20人ぐらいの選手が国際レベルに達しています。いろいろと競技の場を経験することにより、皆さん、自信をつけていると思います。
【司会】
どんどん羽ばたいてほしいですね。
【知事】
そのためには、選手として頑張ることはもちろん大事ですが、英会話や海外の生活に慣れることも大事かもしれませんね。
(福井しあわせ元気国体に向けて競技力を向上)
【司会】
大事といえば、スポーツ選手にとっては、日ごろの練習が欠かせません。北川さん、日頃の練習について教えてください。
【北川】
敦賀高校は普通の県立高校であり、7限目まで授業があります。授業が終わってから午後7時までの短い時間に、基本的な練習を徹底して行っています。
それと、練習では無理しすぎないように注意しています。無理をした時には、体をきちんとケアしています。あとは、県外遠征やチームふくい強化指定選手との練習ですね。
【司会】
藤原さん、いかがですか。
【藤原】
同じく基本的な練習ですね。負けないゲーム運びができるよう、朝日中ホッケー部は、守備練習中心です。また、県立ホッケー場では、地域の高校生や社会人と練習できますので、胸を借りることができます。あとは、県外遠征ですね。
【司会】
西川知事、福井での国体が控えていますし、選手の皆さんの努力を応援したいですね。
【知事】
3年後に開かれる福井しあわせ元気国体は、選手にとってまさに一大チャンスです。昨年の長崎国体では、福井県が天皇杯17位と目標の10位台を達成できました。福井県で国体を開催する以上は、ぜひ「優勝」を目指したいと考えています。
そこで選手の競技力を高める活動を進めています。例えば、福井国体での活躍が期待される選手や中学・高校の運動部が、県内で強化練習をしたり、県外で強化合宿するときに、県外の優秀なコーチからアドバイスを受けることができるようにしていますし、海外からも呼びたいですね。
また、福井県の場合、冬場に外で練習ができないので、選手たちが暖かい場所へ行って練習できるようにしています。
それと、レベルの高い社会人選手の確保について、県内の企業の皆さんが大変協力的です。活躍が期待される選手を雇っていただき、将来はその企業で活躍するという流れを、企業と協力しながら築いていきたいと思います。
(指導者を育成)
【司会】
選手の育成や確保が大事ですね。ところで、選手のレベルアップには、良き指導者が大事ですよね。藤原さん、いかがですか。
【藤原】
顧問の先生は、練習中は厳しいですが、全国大会の大事な試合のときには、良いプレーをするとものすごく褒めてくれます。このため、自信を持ってプレーできました。
【司会】
北川さん、いかがですか。
【北川】
顧問の先生が年間を通した練習計画を立ててくれるので、基本的には計画に沿って練習します。しかし、試してみたい練習メニューがある場合は先生に相談し、方向性が合っていれば、そのメニューを練習に取り入れています。このため、自分でメニューを考えるという力が身につくと思います。
【司会】
自分で考えながら練習することは大事ですか。
【北川】
いずれは、指導者に頼らず自分の力で練習していかなければならないときが来ますから、大事だと思います。
【司会】
西川知事、指導者が良いと、選手の力も上向くようですね。
【知事】
二人のように努力することはもちろん大事ですが、指導者の力も大きいと思います。このため、県では優秀な指導者を育成しています。
例えば、オリンピックに出場したバレーボールの荻野正二選手やフェンシングの中野希望(現在は佐藤希望)選手など、立派な指導者を招いて、技術とか精神力、あるいは心の持ち方を指導者が学ぶことができるようにしています。
【司会】
いろいろな指導者から教えてもらうことも必要ですね。
【知事】
選手の精神力や体力を高める方法を身につけている専門のトレーナーから指導方法を学んでもらい、レベルアップを図っています。科学技術を使った最新の指導も行っていきたいですね。
(今後の抱負)
【司会】
では、皆さんに今後の抱負をお聞きします。藤原さん、いかがですか。
【藤原】
今年は高校に進学しますので、朝日中学校で経験したことを活かして、自分のレベルをもっと高めていきたいと思います。日本一になった嬉しさや達成感が忘れられないので、高校でも日本一になることができるよう頑張ります。
【司会】
北川さん、いかがですか。
【北川】
大学へ進学して、大学に貢献できるように頑張りたいと思います。そして、ブラジルのリオデジャネイロで開かれるオリンピック出場に向けて頑張ります。
その2年後には福井国体が開かれますので、400メートル走で優勝して、県民の皆様に恩返しができたら、と思います。そして、最終的には、日本で開かれる東京オリンピックに出場して、決勝の舞台へ行ってメダルを獲得したいと思います。
【司会】
お二人から大きな夢を伺いました。西川知事、いかがですか。
【知事】
スポーツ選手の活躍は、我々県民に夢や希望を与えてくれます。
県民の皆さんには、福井しあわせ元気国体開催を機に、身近なスポーツに楽しんでほしいですね。選手の活躍を支えるボランティアにも協力いただきたいですね。それから、全国から福井を訪れる選手たちに、福井を自慢してほしいです。
福井国体の2年後には東京オリンピックとパラリンピックが開かれますので、出場して頑張ってもらいたい。県としては、海外チームのキャンプを誘致したり、企業にビジネスの機会を提供して、すばらしい国体、またオリンピックにしたいと思います。
(新県民歌が完成)
【司会】
ところで西川知事、福井しあわせ元気国体の開催機運をもっと盛り上げていくための新しい県民歌が、先日、完成したそうですね。
【知事】
これまでの県民歌は格調が高く、厳かな式典にはふさわしいのですが、やや歌いにくいので、世界的な指揮者、音楽家で福井県出身の小松長生さんに、新しいタイプの県民歌の形に作曲していただきました。県民の皆さんには、新しい県民歌をいろいろな行事で楽しく歌っていただきたいですね。もちろん、これまでの県民歌も、それにふさわしい機会に歌っていきたいと思います。
【司会】
では、新しい県民歌を聞きながらお別れしましょう。
新県民歌はこちら→www.pref.fukui.lg.jp/doc/024610/kenminka_new.html
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