2017年 新春知事対談

最終更新日 2017年1月3日ページID 034630

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 このページは、平成29年1月3日(火)にFBCテレビで放送された新春知事対談の内容をまとめたものです。
 番組では、福井国体で活躍が期待されている選手と指導者の皆さんのエピソードを聞きながら、西川知事が福井国体に向けての準備状況や意気込みを語りました。
 ゲストは自転車競技スクラッチで、いわて国体、全国高校総体、全国高校選抜大会で三冠を達成した科学技術高校3年生の中村愛花さん、陸上競技走高跳で、全国中学校体育大会で2連覇、文部科学大臣賞受賞、陸上ジュニアオリンピックでも優勝した鯖江市中央中学校3年生の蓑輪夢未さん、フェンシング競技でリオ・オリンピックに出場した武生商業高校出身の4選手を育てた武生高校教諭の諸江克昭さんです。

(本県スポーツ選手が大活躍)
【司会】
 まずは、中村さんに伺います。中村さんが出場されました自転車の種目は、去年のいわて国体から女子が正式種目になり、そこで初代の優勝者に輝いたわけですけども、いかがでしたか。
【中村】
 今までは高校生だけのレースだったんですが、いわて国体では初めて大学生やプロの選手と走って、とても緊張しました。また、自分が1年生の時に、いわて国体から女子が正式種目になると聞いて、初代王者になったら格好いいなと思っていたんですが、本当に優勝できるとは思っていなかったのでとても嬉しくて、でも、自分でもとてもびっくりしました。
【司会】
 中村さんの名前を刻みましたね。
【中村】
 そうですね。
【司会】
 蓑輪さんも輝かしい成績を収めています。蓑輪さんは全国中学校体育大会で2年連続優勝、さらに、大会の優秀競技者に贈られます文部科学大臣賞もあわせて受賞されました。感想をお聞かせください。
【蓑輪】
 目標としていた二連覇を達成することができて、嬉しかったです。自分の跳躍だけに集中できていたのが良かったです。男女1人ずつに贈られる文部科学大臣賞というとても光栄な賞をいただけたのが嬉しかったです。
【司会】
 これからの活躍、飛躍を楽しみにしています。
 そして、去年の夏にはスポーツで嬉しいニュースがありました。諸江さんが武生商業高校に勤務されていた時代に育てた4人の選手がリオ・オリンピックに出場して、フェンシング競技では、日本代表6人のうち4人が武生商業高校の出身でした。諸江さん、どんな思いでしたか。
【諸江】
 前回ロンドンのときには佐藤が1人でオリンピックに出てくれたんですけれども、昨年も見延は行けると思っていたんですが、ほかの3人も出てくれるとは夢にも思っていませんでした。
【司会】
 実際に現地にも応援に行かれたそうですね。
【諸江】
 そうです。試合会場はピストと言うんですけれども、4つのピストで準々決勝をやっているとき、その中から金メダリストが出るというところを見まして、僕が教えた選手が2人も出たので、それはすごく誇らしい気持ちになりました。
【司会】
 一緒に過ごしたいろいろな日々がよみがえってきたんじゃないですか。
【諸江】
 そうですね。辛いことの方が多かったですけれど、楽しいこともやっぱりないと。
【司会】
 福井県はフェンシング王国だということもアピールできたんじゃないかなと思いますね。
【諸江】
 そうですね。小さい子たちもフェンシングに興味を持ってくれていますし、いいきっかけづくりになったと思います。
【司会】
 西川知事、皆さん頼もしいご活躍ですね。
【知事】
 中村さん、蓑輪さん、優勝おめでとうございました。 それから、諸江先生には選手のご指導ありがとうございます。リオのオリンピックに皆がわくわくして、大変楽しませていただきました。先生のご指導の賜物だと思います。
 県内のスポーツ界では、おもしろい話もたくさんありましたよね。
 リオ・オリンピック・パラリンピックでは10人の過去最多のゆかりの選手が出場してくれましたね。それから、バドミントンでは山口茜選手が世界の大会で連続2回優勝をしました。非常に明るい話題、そして、エキサイティングな話題が多かったと思います。国内の大会でも、ホッケー、陸上、ボートなどで輝かしい成績が残せたと思います。これは県民の皆さんに、元気、そして、勇気、プライドを与えてくれたと思います。

(練習の様子)
【司会】
 中村さんが自転車と出会ったのはいつごろ何がきっかけだったんですか。
【中村】
 中学校3年生の部活を引退した後に、父親が趣味でサイクリングを始めると言って、自分もそのときに自転車屋さんに立ち寄ったんですけど、そのときに自転車屋さんのおじさんに競技を勧められたことがきっかけです。
【司会】
 お父さんがそのときに登山するぞ、水泳するぞと言っていたら、自転車と出会ってないかもしれない?
【中村】
 そうですね。
【司会】
 運命的な出会いですね。
 自転車の魅力は何ですか。
【中村】
 自分がふだんはママチャリとか乗っているんですけど、それではスピードが出せなくて、こっちだとスピードが出て、そういうところが気持ちいいと思ったり、また、優勝できた時とかはとても嬉しいので、そこがいいところだと思います。
【司会】
 蓑輪さん、入学してから半年間は何の競技をされていたんですか。
【蓑輪】
 最初はハードルをやっていました。
【司会】
 顧問の林さんに高跳びを始めないかといわれたとき、最初どう思いましたか。
【蓑輪】
 お姉ちゃんが走高跳をやっていたので、小学校からその様子をずっと見ていました。憧れの存在でもあったので、お姉ちゃんと同じ種目をできると思い、とても嬉しかったです。
【司会】
 今の課題って何かありますか。
【蓑輪】
 自分の弱いところは、跳躍後のクリアランス(反り動作)とか、跳ぶ前のラスト3歩のリズムアップがまだうまくできてないので、その弱いところを中心的に練習して克服したいです。
【司会】
 中村さんは日ごろどんなことに気をつけて練習をしていますか。
【中村】
 試合ではスタミナが要るので、そのスタミナをつけるように毎日こつこつと練習に取り組んでいます。また、練習は辛いんですけど、その分だけ強くなると思って、前向きに取り組むようにしています。

(競技力向上の推進)
【司会】
 来年、福井国体がありますけども、知事、その福井国体に向けて選手の競技力の向上についてはどういったことを進めていますか。
【知事】
 福井国体では総合優勝を目指していますので、あらゆる方法を使って競技力の向上に努めています。中村さんや蓑輪さんのように地元で頑張っていただく選手を応援しますし、そのほかに、福井県出身ですが、大学生など県外で生活しておられる方をふるさと選手として福井代表として活躍してもらうと、こういう方法を1つ考えています。
 もう1つは、県外の出身の方だけれども福井の企業などに就職されて福井の選手として将来も頑張っていただくスポジョブふくいというプロジェクト、これら2つの方法で全体としてパワーアップしたいと思います。
 そして、選手の強化というのが重要ですね。特に冬の間などは県外で合宿をする、それから県外の強豪チームと試合をするなど、さまざまな実戦の練習を加えていきまして、競技力をこれまで以上に高めたいと、このように考えます。

(競技会場・練習拠点を整備)
【司会】
 さらに練習する環境も大事になっていきますけども、福井しあわせ元気国体・大会に向けて、県内では競技会場ですとか練習拠点の整備が進んでいます。
 知事、福井国体に向けて随分整備が進んでいますよね。
【知事】
 そうですね。バスケットボールとかハンドボールの会場になります県営体育館、それから県営テニス場は、この春にオープンをいたします。それから、市町の施設でありますが、坂井市の三国体育館、小浜市の総合運動場の多目的グラウンドなどは今改修を進めまして、全体で43の施設がありますけれども、本年度中に7割程度が完成をすると思います。さらに、国体で頑張っていただける指定選手には、県営の施設の使用料を免除することで応援をしたいと思います。皆さんには、ぜひとも練習などで使用してもらい、頑張ってほしいと思います。

(指導力向上の推進)
【司会】
 続いては、諸江さんにお話を伺います。指導のときに心がけていらっしゃることは何でしょうか。
【諸江】
 今は、武生高校は進学校ですので、部活動と勉強の両立、これを効率的にやっていかないといけないということで、工夫をしてやっております。
【司会】
 そのほかにありますか。いろいろな生徒さんがいらっしゃると思いますけども。
【諸江】
 フェンシングは早ければ勝てるという競技ではないので、自分の個性に合ったフェンシング、これを習得させるように頑張ってやっていきたいと思っています。
【司会】
 福井国体を見据えて、これから強化していきたいところ、いこうと思っていらっしゃるところはどこでしょうか。
【諸江】
 全体的なレベルアップもそうなんですけれども、全国には強いチームがたくさんありますので、そこと手合わせをして経験値をだんだん高めていくと、そういう作業が必要かと思います。
【司会】
 知事、選手を支える諸江さんのような指導者の存在も大きいですよね。
【知事】
 そうですね。指導力の強化ということで、やはり国内トップレベルの指導者をお招きしてアドバイスあるいはトレーニングをするということが大事だと思います。例えば体操の金メダリストの塚原光男さん、あるいはバレーボールの荻野正二さんですね。こういうスーパーアドバイザーを招いて、さまざま指導力を強化しながら選手の頑張りをサポートしたいと、このように考えております。このことによって監督やコーチがいろいろトレーニングをする参考にもなると思います。
【司会】
 指導者の皆さんのさらなるレベルアップも目指していくということですね。
【知事】
 そうですね。選手と指導者の両方のレベルアップをしていくと、こういう方法を進めたいと思いますね。

(みんなが主役!)
【司会】
 さて、福井しあわせ元気国体・大会の成功には、県民みんなの協力が大切です。
 知事、多くの皆さんの参加が大きな力になりますね。
【知事】
 そうですね。もちろんスポーツをされる方もいらっしゃると思いますが、1県民1参加ということで、ボランティアとして応援を願いたいと考えています。ボランティアを大きく分けますと2つございまして、運営ボランティア、それから、さまざまな情報関係のサポートをするボランティアがあります。特に運営ボランティアについては、いろんな受付や誘導、案内、お弁当の提供といったサポートをしていただきます。それから、情報ボランティアは、障害者の方の手話とか、あるいは要約筆記などのサポートをしていただく、このようなことを考えています。
 それから、募金ですね。例えば、このはぴりゅうのぬいぐるみ、あるいはピンバッジをを買ってもらって、募金活動にご協力をいただきたいと思います。
【司会】
 そして、おもてなしの心も育んでいきたいですよね。
【知事】
 そうですね。

(今後の抱負)
【司会】
 では、最後に、皆さんに今後の抱負を伺います。
 中村さん、お願いします。
【中村】
 4月からは県外の大学に進学するので、早く練習環境になれて自分の力が出せるように頑張りたいと思います。また、福井国体では友達とか知り合いの方とかがたくさん見に来てくれると思うので、そういう人たちの前で優勝という結果で恩返しできるように頑張っていこうと思います。3年後には東京オリンピックも開催されるので、それにも出場したいなと思っています。
【司会】
 そして、蓑輪さん。
【蓑輪】
 私も4月からは高校生になるので、自分の弱点を克服するための練習を中心にやっていきたいと思います。現在の目標は福井国体での優勝ですが、東京オリンピックでも日本代表として活躍できればなと考えています。いつでも自分の力を信じて練習をしていきたいです。
【司会】
 諸江さん、お願いします。
【諸江】
 これだけ県を挙げてバックアップしてくださっていますので、我々指導者が頑張らないといけないと心を新たにしているところでございます。私としましては、今、フェンシングの少年の部、高校生を指導しておりますので、そちらの方で天皇杯に貢献できるような点数を上げるということと、あとは、オリンピックに出た選手たちが成年の男子・女子と頑張ってくれると思いますので、そっちの方も面倒を見て、全体的なバックアップをしてやりたいと思っています。
【司会】
 そして、西川知事、福井国体・大会に向けてお願いします。
【知事】
 中村さん、蓑輪さんにはぜひ国体で優勝してほしいと思いますし、諸江先生には立派な選手を国体に送っていただきたいと、このように思います。
 それから、福井しあわせ元気国体、障害者スポーツ大会については、これまでの国体で初めて2つの大会を融合した形で大会を成功させて、これを東京オリンピックにつなげたいと、そのような決意で臨みたいと思います。県民の皆さんの総参加で、ぜひ福井国体、障害者スポーツ大会が成功しますように頑張りたいと思います。
【司会】
 来年の福井国体・大会でうれしいニュースをお待ちしています。
 今日はどうもありがとうございました。
【一同】
 ありがとうございました。

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