2018年 新春知事対談

最終更新日 2018年1月7日ページID 037560

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 このページは、平成30年1月7日(日)にFBCテレビで放送された新春知事対談の内容をまとめたものです。

 番組では、福井国体・障スポで活躍が期待されている選手の皆さんのエピソードを聞きながら、西川知事が福井国体・障スポに向けての準備状況や意気込みを語りました。

 ゲストは、山岳競技のボルダリングとリードで、昨年開催された愛媛国体において2冠を達成した福井大学4年生の廣重幸紀さん、ホッケー競技で、選手兼監督としてチームを国体初優勝に導いた武生工業高校教諭の為国壮さん、車椅子バスケットボールで、「男子U23世界車椅子バスケットボール選手権大会」の日本代表として選出され、ベスト4に貢献した福井工大福井高校1年生の古崎倫太朗さんです。

(本県スポーツ選手が大活躍)
【司会】
 まずは廣重さんに伺います。愛媛国体で山岳競技のボルダリングとリードで優勝し、2冠を達成されました。県勢初の国体優勝ということでしたけれども、どういうお気持ちでしたか。
【廣重】
 今年に入ってから、私自身、大会でなかなか良い成績を残せていなかったので、国体という大舞台でこのような結果を得られたということは、私自身にとって、とても大きな自信になりましたし、優勝できてほっとしています。
【司会】
 山岳競技で必要なことは何ですか。
【廣重】
 山岳競技には2種目あって、1つがボルダリング競技、もう1つがリード競技なんですけれど、それぞれ必要とされる力は違っていて、リード競技では高い壁を、ロープを使って登るので持久力が必要になってきますが、ボルダリング競技では、逆にダイナミックな動きが多いので、瞬発力や筋力などが必要になってきます。
【司会】
 そして、どこを登るかという瞬時の判断も大事になってくるそうですね。
【廣重】
 そうですね。ボルダリングの場合は瞬時に見極めないといけないし、リードの場合は距離が長いので、長いルートを覚えないといけないという難しさがありますね。
【司会】
 体も頭もフル稼働ですね。
【廣重】
 そうですね。
【司会】
 そして、為国さんは愛媛国体でホッケー成年男子を初優勝に導かれました。選手兼監督として、為国さんのプレーと指導力に係る面も大きかったと思いますが、振り返って、いかがですか。
【為国】
 初戦から非常に厳しい戦いが続きましたが、勝つことで自信がついていき、決勝戦では残り24秒で追いついて、同点ではありますけれども、初優勝することができました。
 また、ホッケーとしては4種別すべてが北信越国体を突破し、愛媛国体でも成績を残せたことで、1巡目の福井国体以来の競技別天皇杯を獲得することができ、非常によかったなと感じています。
【司会】
 決勝戦の試合終了間際のゴールは、これまで築き上げてきたチーム力が生きたといった感じですか。
【為国】
 そうですね、最後まで諦めずに戦い抜く精神力や練習してきたセットプレーの成果が発揮され、非常にいい形で追いつくことができたと思っています。
【司会】
 そして、古崎さんは、去年、カナダ・トロントで開催された男子U23世界車椅子バスケットボール選手権大会の日本代表として出場されました。幼いころから車椅子バスケットボールをされていて、憧れの舞台だったのではないでしょうか。
【古崎】 
 そうですね。日本代表になるというのが夢だったので、嬉しかったです。
【司会】
 どんな経験になりましたか。
【古崎】
 初めて外国の選手と戦ってみて、手の長さとか高さとかが全然違うことを実感しました。
【司会】
 この経験がこれからの力になりますね。
【古崎】
 はい。
【司会】
 西川知事、皆さん本当に大活躍でしたね。
【知事】
 そうですね。皆さん、愛媛国体や国際大会で大活躍され、素晴らしい成績を残してくれました。おめでとうございます。
 愛媛国体では、天皇杯10位以内を目指しましたが、7位を確保でき、目標を達成することができました。また、障害者スポーツ大会でも前回を上回るメダルを獲得することができました。
 こうした好成績が残せましたのも、選手の皆さんや監督、コーチをはじめ、皆さんが力を合わせて努力した結果だと思います。そして、これが県民の皆さんに元気、活力、勇気、幸せと、いろんなパワーを与えてくれたんじゃないか、そんなふうに思っています。 

(競技力の向上)
【司会】
 普段の練習で心がけていることは何ですか。
【廣重】
 一回一回の練習を大切にするようにしていて、大会も結構頻繁にあるんですけれど、そればかりに集中していると、練習の内容がどうしても調整に向いてしまうというか、追い込む練習ができなくなってしまうので、結果を出したい大会とそこまで求めていない大会に分けて、本当に結果を出したい大会の直前以外はトレーニングをしっかりして、今自分は何が弱いかとか、どこを強化しなきゃいけないかというのを重視して練習するようにしています。
【司会】
 緻密な計算の中、日々、目標を明確にして取り組んでいらっしゃるんですね。
【廣重】
 そうですね。
【司会】
 知事、山岳やホッケー以外にもたくさんの種目がありますけども、福井国体に向けた選手の競技力の向上についてはどういったことを進めていきますか。
【知事】
 いろんな種目で頑張っていただく必要がありますので、県外にいらっしゃる有力選手に県内の企業等に就職をしてもらい、プレーしていただく、スポジョブふくいというプロジェクトがあります。それから、福井にゆかりのある一流の選手をふるさと選手として獲得し戦力を強化していく、この2つの方法で取り組んでいます。そして、地元の皆さんと力を合わせるということですね。
 愛媛国体では、皆さんに頑張っていただきましたが、あと一息で入賞できたというところもありますから、強豪チームとの遠征試合などをもっと増やして、最後の粘りをつけていただくことも重要だと思います。そのためには国内トップレベルの指導者の指導を受ける必要がありますので、こういう方を招いて、アドバイスを強化してまいりたいと思います。
【司会】
 選手の皆さんには実力を十分に発揮してもらいたいですね。
【知事】
 ええ。全体の戦力を強化して、練習環境を整える。そして、天皇杯獲得。こういうつもりでおります。

(選手のサポート体制の強化)
【司会】
 選手として、監督として、チームメートからの信頼も厚い為国さんですけども、福井国体に向けてチームをどのようにしていきたいですか。
【為国】
 まずは母体である社会人チーム、福井クラブの強化をしっかり進めていきながら、大学生との合同練習や強化試合を増やして、しっかり連携を深めていきたいなと考えています。
【司会】
 知事、競技力の向上のほかにはどういったことが大事になりますか。
【知事】
 もちろん競技力が大事ですが、全体として選手のサポートが重要ですね。1つは、メンタル面のバックアップが要りますし、栄養とか食べ物とか、いろんな身体の調整、こういうコントロールが必要ですので、トレーナーの強化を図る、あるいは監督やコーチなど、選手を支えるレベルを上げるためのバックアップを我々は考えていまして、いろんなコーチの方に来ていただいて、研修会や講習会をたくさん開催し、選手を応援する体制のレベルアップを図る、こういう方法をとっております。

(国体・障スポの融合)
【司会】
 古崎さんは、日ごろの練習でどういったことを意識されているんですか。
【古崎】
 常に試合をイメージして、外国の選手やA代表で活躍している強い選手をイメージしながら練習に臨んでいます。
【司会】
 また、いろいろなコミュニケーションも大事になってくるんじゃないですか。
【古崎】
 そうですね。味方との連携をとらないといけないので、常に会話したりしてコミュニケーションをとっています。
【司会】
 車椅子バスケが盛り上がり、競技人口が増えていくといいですね。
【古崎】
 はい。
【司会】
 知事、福井国体・障スポでは、国体と障スポの融合を掲げていますけれども、どのように取組を進めていますか。
【知事】
 福井国体・障スポでは、これは全国で初めての試みでありますけれども、両大会を融合させるために、国体・障スポという略称を用いております。これが、これからの国体にもつながっていくと思います。
 それから、国体が始まるおよそ1カ月前から障害者スポーツ大会が終わるまでの間を、県民スポーツ交流期間として、障害のある方、ない方にかかわらず交流を深めて、スポーツができるイベントを展開したいと思います。
 また、国体期間中に車椅子バスケットボール、それから車いすテニスを開催し、国体と重ねて実施します。
 何と言っても、国体・障スポの融合は県民の皆さんにご理解を願う必要がありますので、プロモーションビデオも制作しております。そして、オリンピック・パラリンピックにもつなげていく、そういう考えですね。

(競技会場の整備・県民運動)
【司会】
 知事、福井国体・障スポに向けて着々と準備が進んでいますね。
【知事】
 はい。これまでに、県営体育館や県営テニス場など主な会場はほぼ整備が終わっております。それから、新しく改修をしたメインの会場である県営陸上競技場では、昨年9月9日に、福井国体のプレ大会を兼ねた学生陸上(インターカレッジ)で、桐生選手が100メートル9秒98というすばらしい走りを我々に見せていただきました。私も現地で観戦しておりまして、感動したところです。歴史的な記録が出たということは、整備をしっかりした効果があったと、そんなふうに皆さん、おっしゃっていますね。
 ですから、福井国体・障スポは、会場などをしっかり整備した上で、県民の皆さんのおもてなしによって大いに盛り上げて、皆さんに頑張っていただけるような大会にしたいと思います。

(今後の抱負)
【司会】
 今後の抱負を、まずは廣重さんからお願いいたします。
【廣重】
 去年はすごくけがの多い年になってしまったので、まずはけがしないことを第一に競技ができればいいなと思っています。今年の福井国体では実力を出し切れるようにしたいと思っていて、その先に、絶対優勝が見えてくると思うので、頑張りたいと思います。
【司会】
 為国さんはいかがですか。
【為国】
 昨年の愛媛国体は同点優勝でしたので、今年の福井国体では、ぜひ、単独優勝できるように、勝って終われるようにしたいなと思います。また、福井国体を控え、ホッケーがすごく盛り上がってきていますので、福井国体以降もホッケーがますます発展していって、今、福井国体を見てくれた若い選手たちが、将来、社会人チームでも活躍してくれることを願っています。
【司会】
 そして、古崎さん、お願いします。
【古崎】 
 まずは1勝でも多く勝つということと、どれだけ相手が強くても、逃げの気持ちで挑むと自分も弱くなりますし、チームに貢献できなくなってしまうので、戦うという気持ちで、強い相手にも挑んでいきたいなと思っています。
【司会】
 そして、知事、福井国体・障スポに向けて、お願いします。
【知事】
 まずは選手の皆さんに、日ごろの成果を全力で出し切って戦い抜いてほしいと思います。何と言っても、選手のほかに関係者の皆さんはたくさんいらっしゃるわけでありますので、ボランティアの方、あるいは応援の方、県民総参加で、一丸となって両大会を成功させて、元気、幸せを感じられる大会を目指す必要があると思います。
【司会】
 福井国体・障スポまで、あと265日。皆さんの活躍を楽しみにしていますし、私も応援したいと思います。今日はどうもありがとうございました。
 それでは、せっかくですので、最後に福井国体・障スポに向けた決意を、知事、皆さんでお願いいたします。
【知事】
 福井国体・障スポの成功を目指して、力を合わせて頑張ろう。おー!
【司会・廣重・為国・古崎】
 おー!

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