北陸新幹線建設促進大会の知事要請

最終更新日 2011年5月31日ページID 014769

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 このページは、平成23年5月31日(火)にホテルニューオータニ (東京)で行われた北陸新幹線建設促進大会での知事の発言要旨をまとめたものです.

 今日は、国会の先生方、また、皆さま、ご出席のもとに北陸新幹線促進について、ご協議が願われるわけでございまして、心から感謝を申し上げます。画像1
 只今、各沿線の知事からお話がございましたが、新幹線について、一番困っているのは、我々福井県でありまして、唯一、着工が決定していないところでありまして、北陸新幹線といいましても、繋がっていないわけでありまして、新幹線の体をなしていないということであります。
それぞれの地域に、様々な課題がありますが、今まさに、第一に優先すべきは、敦賀までの着工決定、そして関西方面への方向性の決定であると思っておりまして、これを第一に我が国土政策として、考えるべきだと思います。
 昨年から、夏まで、あるいは年末までの結論という事でございましたが、度重なる先送り、また、年末には実務的にいろいろ検討をするんだということですが、今もって、明瞭な実務的な積み上げが、示されていないという事でありまして、全く残念で、かつ遺憾なことだと思っております。
 これは、福井県民の強い意志でもありますし、これを沿線、北陸新幹線の皆様の一心に、是非ともしていただく必要があると思っております。
 折しも、東北地方・東日本大震災が発生を致しました。これは、まさに今回の北陸新幹線など、日本の国土軸に対する大きな教訓を与えていると思います。
 大都市中心、あるいは東海地方中心の国土軸は、今や成り立たないという事を強く警鐘していると思います。
 何が一番大事かという事ですが、今、北陸新幹線は、東海道新幹線、東海道地方の補完という事でありますが、そうでは無いと思います。今や、日本、2つの国土軸が太平洋、日本海側に無ければ、日本の国土は成り立たないということだと思います。
 浜岡の原発を止めたという事は、東海道新幹線が十分安全の面で成り立たないということでありますし、リニアだっていろいろ問題があると思います。
 そういう中で、一日も早く、北陸新幹線、金沢から敦賀、そして大阪まで結ぶことが、極めて今、日本の国家にとって重要でありまして、原発の問題もありますけれども、その方向性をはっきり政府が、あるいは国として示すべきだと強く思うのであります。
 今日は、関西から関西経済連合会の大坪副会長がお見えでございます。
みんなと力を併せて、今まさにそうした大きな方向性を、確定をして、次の日本の再生に向かうべきだと思います。
 財源の問題もございました。しばらくは、財源が無いというお話をしておられましたが、財源はあった、あったけれども年金になった。さらには、また復興財源になった。
 いろいろ経緯がありますし、それはそれとして、財源というのは、あるところにあるし、あればあるのであります。かつ、決めればいいのです。
 今、政府は、あらゆるものをお決めになっておられますが、大事な事を決めないのです。
 認可する、決定する、決めたらいいんです。そんなに大きな財源が要るわけではありませんから、国はまさに今、この事を、私達は強く願うのであります。是非とも、これ今、大事な時期でありますから、北陸新幹線、我々のエゴで言っているわけではありませんので、是非とも、国として、与野党、あるいは国会の先生方、いろんなご意見があるかもしれませんが、お気持ちを一つにして、日本の国の基本事項を決定するために、お決めになりたいと、私は思うのであります。
 今日は、こうした絶好の機会でございますので、こうした基本的な意思を、我々として今回、緊急決議を提案しております。これは、北陸の総意として、後ほどお示しさせていただきます。
この決議に我々が、熱い思いを込めまして、ネットワークの完結に向けて、前に踏み出し、決定を打つ、この事を是非ともお願いしたいと思います。
 簡単でございますが、福井の意思をお示し申し上げまして、是非ともお願い申し上げます。ありがとうございます。
 



 

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