財政事情　第１４５回

　

令和３年５月に単独運航を開始したドクターヘリ

 

　 

　この財政事情は、県の財政状況と県が管理する地方公営企業の業務状況を広く県民の皆様にお知らせし、県政に対する御理解と御協力をいただくため、県が毎年２回公表しているものです。

　今回は、令和３年度当初予算の概要と令和２年度下半期（令和２年10月1日から令和３年3月31日まで）の財政運営の状況を中心に、県財政の推移と現状について説明します。

　さて、最近では、個人消費は一部に下押し圧力が続いていますが、公共投資は着実に増加しており、県内経済は総じて持ち直しています。

　令和２年７月、人口減少や技術革新など今後想定される社会環境の変化に対応し、県民の皆さんと将来像を共有して福井県のさらなる発展に向けて行動するための福井県長期ビジョンを策定しました。

　令和３年度は、長期ビジョンに基づく本格的な県政運営がスタートする年であり、「長期ビジョンによる新時代の創造」、「新型コロナに打ち克つ社会経済の実現」、「安心・安全対策の充実」の３つの柱をもとに、「とんがろう、ふくい」を実現する予算編成となっています。

　また、新型コロナウイルス感染症対策として、「医療・検査体制の確保」と「県内経済の再生」の両立に加え、ＤＸの推進や分散型国家への転換など、新型コロナに打ち克つ新たな社会の実現に向けた取り組みの推進に係る予算を、２月補正予算と当初予算で一体的に編成しています。

　県民の皆様におかれましては、この財政事情の公表を通じて、本県の財政状況について御理解をいただくとともに、今後とも県政推進に一層の御協力をお願いします。

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