マイコプラズマ肺炎の患者報告数が増加しています!(注意喚起)

最終更新日 2024年12月4日ページID 058258

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マイコプラズマ肺炎の患者報告数が増加しています!(注意喚起)

 福井県内の基幹定点医療機関(6医療機関)からの報告によると、令和6年第48週(令和6年11月25日~12月1日)の1定点医療機関あたりの患者報告数は、7.00人であり、定点あたり患者報告数が高い状況となっています。
 詳しい発生状況は、こちら(福井県感染症情報ホームページ)
 
mycoplasma-pneumoniae
 

マイコプラズマ肺炎とは

 マイコプラズマ肺炎は、「肺炎マイコプラズマ」という細菌に感染することによって起こる呼吸器感染症です。小児や若い人の肺炎の原因として、比較的多いものの一つです。例年、患者として報告されるもののうち約80%は14歳以下ですが、成人の報告もみられます。マイコプラズマ肺炎は1年を通じてみられ、冬にやや増加する傾向があります。
 

主な症状

 発熱や全身倦怠感(だるさ)、頭痛、痰を伴わない咳などの症状がみられますが、咳は少し遅れて始まることもあります。咳は熱が下がった後も長期にわたって(3~4週間)続くのが特徴です。多くの人はマイコプラズマに感染しても気管支炎で済み、軽い症状が続きますが、一部の人は肺炎となったり、重症化することもあります。一般に、小児の方が軽く済むといわれています。
 

感染経路

 患者の咳のしぶきを吸い込んだり、患者と身近で接触したりすることにより感染すると言われています。家庭のほか、学校などの施設内でも感染の伝播がみられます。感染してから発症するまでの潜伏期間は長く、2~3週間くらいとされています。
 

治療方法

 マイコプラズマ肺炎は、マクロライド系などの抗菌薬によって治療されます。軽症で済む人が多いですが、重症化した場合には、入院して治療が行われます。
 

予防と対策

 感染経路はかぜやインフルエンザと同じですので、普段から流水と石けんによる手洗いをすることが大切です。
 感染した場合は、家族間でもタオルの共用は避けましょう。また、患者の咳から感染しますので、咳の症状がある場合には、マスクを着用するなど咳エチケットを守ることを心がけましょう。
 また、せきが長引くなどの症状がある時は、医療機関で診察を受けるようにしましょう。

〇日本呼吸器学会、日本感染症学会、日本化学療法学会、日本環境感染学会、日本マイコプラズマ学会の5学会より、マイコプラズマ肺炎に関する感染対策等の提言が出されました。

・「マイコプラズマ感染症(マイコプラズマ肺炎)急増にあたり、その対策について」
(日本呼吸器学会、日本感染症学会、日本化学療法学会、日本環境感染学会、日本マイコプラズマ学会)
 

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