令和3年度 福井県・福井銀行連携企画「つなぐ図書バトン・つむぐ読書の輪」

最終更新日 2022年4月15日ページID 047261

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★高校生が聞く!県内経営者へのおすすめ本インタビュー企画★
福井県では、「第3次福井県子どもの読書活動推進計画」に基づき、子どもが読書を好きになって自主的に本に親しむよう、さまざまな取組を推進しています。
その一環として、福井銀行と連携し、高校生が県内経営者に対し、人生に影響を受けた本などについてインタビューし、 福井銀行公式SNS等で記事の発信を行う企画を実施しています。
 

第3回(2022/3/29)
三国高校×大電産業株式会社代表取締役社長 今村善信氏

◇参加校
三国高校(2年生5名)
◇インタビューの相手
大電産業株式会社代表取締役社長 今村善信氏
◇おすすめ本
『国盗り物語』司馬遼太郎著 新潮文庫ほか

三国高校生インタビュー記事(原文ママ)

  • 高間愛未

今村社長から伺った「人生の分岐点」を3つ紹介します。1つ目は一人暮らしをした時。家族や友人など、いつも自分を支えてくれていた身近な人への有り難さを知ったとお話してくださいました。2つ目は仕事を受け入れた時。代々受け継がれてきた仕事を受け入れたことで仕事をする上で大事なことを知ったそうです。3つ目は親になった時。今まで周りの人に支えられ、“自分のために”を考えて生きてきたが、親になったことで自分の子供や一緒に暮らす家族のために仕事をするようになった。“自分のために”ではなく“他人のために” が大切だとおっしゃっていました。人生の分岐点は人によって違いますが、人生について深く考えるきっかけになりました。

  • 塚本芙子

「行動しなければ何も変わらない。」「15分考えて分からなければ、人に聞くか、本を読む。」この2つを今村社長は人生で大切にしているそうです。自分で考えても答えが出ないということは、“知らない”ということ。自分が知らないことに詳しい人はいて、専門の本もあり、アクションを起こすことで、そこからたいてい答えは見つけられるとおっしゃっていました。行動することで“知らない”ということを知り、気づきの鍵になるのだなと感じました。お話を伺って、私自身も悩んだり行き詰まったりしたときに、この2つを意識しようという気持ちになりました。

  • 野崎日奈紬

今村社長に「本から学んだこと」を質問しました。本には、「自分以外にも過去に同じ悩みを持っていた人がいる」「自分が知らないことを知っている人がいる」「ペンは剣よりも強し」「本は何歳でも読める」の4つのことが学べるということを教えて頂きました。本は過去のことも学ぶことができ、解決策を得られるかもしれないそうです。悩み事がいくつもあって一人では抱えきれないときには本に頼ってみるのも選択肢の一つとしていいのだということに気付かされました。

  • 堀江理己

私は今回2つの質問を今村社長にしました。1つ目は本を読む場所でお気に入りの所を聞きました。聞いたところ、本はどこでも読めると答えてくださいました。正直私は静かな場所でしか集中して読めないので、その答えに驚きました。2つ目に今までで住みたいと思った作品の世界について質問しました。答えは「特にない」でした。私はいくつもの作品でこの世界に住んでみたいと思ったことがあるので不思議だと思いました。今回は凄くためになり勉強になりました。

  • 井上莉里

私は今村社長に色々な質問をしました。1個目は今まで何冊ほど読んだか質問しました。今村社長は2008年から読んだ本を記録しており、その数は1444冊ということでした。その数を聞いてあまり本を読まない私は、すごく驚きました。2個目に本を読んで学んだことは何かを聞き、4つの答えが返ってきました。その中で心に残ったのは、自分が悩んでいることの解決は本の中にあるということでした。
(インタビュー実施日:令和4年3月29日 福井銀行本店ビル2階WiLにて)

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第2回(2021/12/20)
丸岡高校×日本銀行福井事務所長 中村健一氏

◇参加校
丸岡高校(2年生6名)

◇インタビューの相手
日本銀行福井事務所長 中村健一氏

◇おすすめ本
『パンドラの匣』太宰治著 新潮文庫ほか

丸岡高校生インタビュー記事(原文ママ)

私たち図書委員は、日本銀行福井事務所の中村所長にインタビューができるということで、緊張のなか期待を膨らませながらこの日を迎えました。
中村所長は太宰治の『パンドラの匣』を紹介して下さり、それにまつわるエピソードを話して下さいました。他にも、読書や進路、生き方などさまざまな質問に丁寧に答えて下さいました。
ひとりひとりの感想を紹介します。

  • 荒屋璃奈(2年)

私の「学生の頃に読んだ本で一番印象に残っている小説は何か」という質問に『パンドラの匣』という太宰治の小説を紹介して下さいました。普段はあまり本を読まないと仰っていましたが、マンガはよく読まれるそうです。しかし本でもマンガでも読むことで想像力を養うことは将来役に立ってくると仰っていましたので、もっと本を読んでいこうと思います。

  • 藤田 直(2年)

私は、成功するためには誰を目標にしたり、何を目標したりするのか、ということが気になり尊敬する人を聞いてみました。中村所長は、有名な人ではなく周囲の人のそれぞれ違った良いところを尊敬することが大事だとおっしゃいました。私ははじめそれは正直難しいと思いましたが、身近な人を目標にすることで自分の足りない部分や自分にはあって他人にはないものがすぐに分かってくることもあるので、それもいいことだと思い直しました。近くにお手本となる人がいることは、今後の自分の成長につながる早道だと思いました。  

  • 伊藤大貴(2年)

私は中村所長が大学時代通っていた経済学部と同じ学部を志望していることもあり、高校生のうちにやっておくべきことについて伺いました。経済学部では数学と英語の力を必要とするため、今のうちに力をつけておくべきだということでした。今はただ漠然と何かしないといけないと思っていましたが、今回のお話でやるべきことが定まりました。

  • 増田瑠那(2年)

紹介していただいた『パンドラの匣』は悲しいときに読むと共感できる部分が多いそうです。私は本の登場人物に自分を重ね共感することが好きなので、近いうちにぜひ『パンドラの匣』を読んでみようと思います。また小説のよさは想像力をつけることができることだとおっしゃっていました。“想像力は将来活きてくる”と言う中村所長の言葉は、普段の生活の中で自分自身も実感することが多いです。たくさんの本を読んで将来に役立てたいです。

  • 鷲見琉希(2年)

『パンドラの匣』の一文-「私は何にも知りません。しかし伸びていく方向に陽が当たるようです」という言葉が中村所長は一番印象に残ったそうです。“深く考えなくてもなるようになる。やりたいことがはっきりしていないということは、何にでもなれるということ。もっと気楽に進んでいけばいい”ということを教えていただきました。
簡単に考えすぎるのもよくないと思いますが、深く考えすぎず、楽に考えて行動してみてもいいのだと気付かされました。

  • 吉山 凜(2年)

中村所長は、人の上に立つ立場で大事なことや進路実現について、私たちの質問や悩みに自分の体験などを交えわかりやすく話して下さいました。
はじめ私たちは緊張して質問や会話があまりできませんでしたが、周りにおられた県担当の方や福井銀行の方が話を盛り上げてくださり、短い時間でしたが、楽しく有意義な1時間になりました。
 (インタビュー実施日:令和3年12月20日 福井銀行本店ビル2階WiLにて) 

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第1回(2021/8/25)
福井商業高校×株式会社ピリケン代表取締役 中山浩成氏

◇参加校
福井商業高校(読書部 3年生2名、2年生2名、1年生2名)
◇インタビューの相手

株式会社ピリケン、株式会社めん房金沢 代表取締役 中山浩成氏
◇おすすめ本
『建築家たちの20代』 東京大学工学部建築学科安藤忠雄研究室∥編  TOTO出版

福井商業高校生インタビュー記事(原文ママ)

中山浩成社長と私たち福井商業高校読書部の対談は緊張から始まりましたが、僕たちの「最終的に目指していることは何か」という質問に対して「無い」と即答されたことで、いっそう緊張が高まりました(笑)。しかし「コロナ禍で大変では?」という質問に、「苦しくなったら仲間や銀行が助けてくれるから大丈夫!」と笑い飛ばしたことで、一気に空気が和みました。中山さんの自然体な生き方がとても心地良く感じられたからです。

「人生の出来事は映画の伏線みたいなもの」と捉え、「人生のワンシーンを良い方向に向けるために流れを大切にしており、そのためには目の前のゴミも拾う」と語る中山さんは終始笑顔でしたが、そこには強いエネルギーも感じました。また「未来は何が起きるのかわからないからこそ、どんなことが起きるのか楽しみになる。だから夢を信じ切ることで未来を切り拓く。」ということばに心が動いたのか、それとも中山さんに乗せられたのか、部員の一人が今まで心に秘めてきた将来の夢を自然と口にしました。すると中山さんから「今まで話してこなかった自分の夢を人の前で口にしたことで世界が少し変わったよ。」と言われたのですが、正直、何が変わったのかがわかりませんでした。しかし今自分が見ている世界をもっと深く広く見たいという気持ちがこみあげていました。

そのためには持っているだけの情報を、知恵の領域まで高めることが必要だそうです。情報には三層あり、情報、知識、知恵の順に深くなっていくそうです。
例えば、テレビに出演している人を「知っている」と言うと思いますが、その人がどんな人で、どんな人生を歩んできたかまで知っている人はきっと少ないと思います。それが情報と知識の差であり、その知識をどう活用するか考えるのが知恵だそうです。

そこで知恵を養うために中山さんが紹介してくれたのが『建築家たちの20代』という本です。この本は、様々な建築家が自分たちの20歳だった時のことを語るという内容で、多くの人と直接出会うのは難しいので、本を媒体として多様な価値観を学んでほしいということでした。これからの課題にしていきたいと思います。
対談を終えると、参加した部員がとても明るい表情に変わっていました。ありがとうございました。
(インタビュー実施日:令和3年8月25日 福井銀行本店ビル2階WiLにて)

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