令和7年度子ども読書指導者研修会 学校図書館活用講座を開催しました
県では、読書や学校図書館にかかわる教職員等を対象に、学校図書館の役割を理解し、児童生徒への読書活動の支援方法を学ぶ研修を開催しています。学校図書館にかかわる職員等の専門性向上を図り、学校図書館を活性化し、子どもの読書活動推進を目指しています。令和7年度の研修会を、8月21日に若狭図書学習センター、8月22日に県立図書館にて開催しました。
内容<講義>
「インクルーシブ教育と学校図書館 ~多様な子どもの学びを支える環境づくり~」
近年、学校現場では発達障害、外国にルーツを持つ子ども、不登校傾向の児童生徒など、多様な背景を持つ子どもたちが増える中、障害、文化、言語、学習スタイル等に配慮した教育の必要性が高まっている。
本研修では、すべての子どもが共に学び合うことを目指す「インクルーシブ教育」の理念を理解し、学校図書館が果たすべき役割を考える。多様な子どもたちが安心して学べる学校図書館の環境整備、情報アクセスの保障、教材の選定や支援体制の構築等を学び、誰一人取り残さない教育の実現に向けた学校図書館の可能性を探る。
講師
野口 武悟 氏 専修大学文学部教授・放送大学客員教授
1978 年栃木県生まれ。筑波大学大学院図書館情報メディア研究科修了
博士(図書館情報学)。2006 年に専修大学に入職し、2014 年から現職。
現在、文部科学省子供の読書活動推進に関する有識者会議委員、公益社団法人全国学校図書館協議会『学校図書館』編集委員長、複数の自治体の図書館協議会委員や社会教育委員などを務める。
近著に『学校の「読書バリアフリー」はじめの一歩:学校図書館10の事例』(学事出版、2024年)、『学びの環境をデザインする学校図書館マネジメント』(悠光堂、2022年)、『変化する社会とともに歩む学校図書館』(勉誠出版、2021年)などがある。
参加者の声より
- 書籍を読んでいましたが、説明していただいた方がわかりやすく、続けられるようなことを取り組んでいきたいと思った。
- リーディングトラッカーを作り、自校図書館にも置いてみたいと思う。多様な子供の学びを支えられる図書館を目指して行きたい。
- 特別支援学級の児童も含めて、文字が大きな本や集中して読みたい時に使う道具など、図書館支援員の方と相談しながら、少しずつ取り組んでいけたらと思う。
- 本を読まない理由が多岐に渡ることに気づかされた。図書館ができるバリアフリーについて勉強していきたい。
- 誰も取り残さない図書館作りについて考える機会となった。
- 視覚障害等で読書しづらい児童への様々な支援があることが分かった。できることから一つずつ取り組んでいきたいと思う。
- 事例を多く見せていただき、参考になった。読書バリアフリーをやってみようと思う。
- 大人が読めていないということや、読みたくても読めない人がいるということに気づかされた。早速リーディングトラッカーを活用してみたい。
- 読書バリアフリーについてあまり考えたことがなかったので、とても勉強になった。リーディングトラッカーから手作りしてみたい。
- ペープサートを使い、図書の読み聞かせは、本校の低学年にとても有効な事例になっている。これからも、いろいろの本で取り込んでいきたい。
- 最新の学校図書館に関する情報を得られてよかった。予算がなく、今必要な本を買うのも難しいが、公共図書館などの助けを借りて、読書バリアフリーに取り組んでいきたい。
- お話がとても分かりやすかった。リーディングトラッカーは、ぜひ作ってみようと思う。ネーミングを「集中できる魔法の定規」と紹介するなど、実践に基づいた事例には説得力があり、大変参考になった。マルチメディアDAISY、多言語電子絵本など初めて知る情報もあり、興味深かった。
- りんごの棚や、読書バリアフリー体験セットなどは、人権週間の展示としても、新しい視点で使えそうだな、と感じた。
- 特別支援学級で読み聞かせをしているので、都立多摩図書館の実践例も参考にさせていただこうと思った。
- とても丁寧にわかりやすくお話をしてくださったので理解が進んだ。見え方の困り感について具体的な資料やデータを根拠に説明がありよくわかった。
- 一番勉強になったことは「読書バリアフリー」の考え方で、従来の私が思っていたこととは少し違うのだなと思った。障害のある方などの方向性だけではなく、心になにかがある子や本を読めるのに読まない子などにも「読書バリアフリー」だよ!と呼びかけていこうかなと思った。少し考え方を広めて来週、働いている図書館の運営を見直してみようと思う。
- 不読の要因として、時間が取れないなどの理由の他に、「読みづらさ」があることを初めて認識した。文字の大きさやフォントを変えたり、読んでいる行に焦点を当てるもものさしを利用したりと、少しの工夫で、読みやすくなる子供も増えるということを知った。子供がどんな困り感があるのか、そして、どんな手立てが有効かをしっかり把握し、子供たちが楽しく読書できる環境を整えてあげたいと思う。
- インクルーシブ教育の視点から図書館を考えることで、多様なニーズに対応できることを具体的な資料をもとに分かりやすく話してくださり、身近なことからスタートできることに気づかされ、今後の学校図書館運営に参考になった。
内容<事例発表>
発表校…勝山高等学校
発表内容…「居場所としての学校図書館」
文部科学大臣表彰を受賞した実践内容をもとに、10年余りの学校司書の経験で学んだこと、心がけていること等
発表者…勝山高等学校 松永真由子司書
参加者の声より
- 素晴らしい取り組みと説明で、自校にも取り入れられるところから実践していきたいと思った。
- 頑張って図書館を良くされている方がいると知り、参考になった。
- 生徒を動かすのが億劫で、ついつい自分で動いてしまい、マンネリになりがちなので、参考にしたい。
- 居場所になるような図書館にしていきたい。
- 勝山高校さんの日々の取り組み、自校でも実践したいと思うものばかりだった。図書館に足を運んでもらえる取り組みをまた他校と共有させていただけると嬉しい。
- 居場所として、小学校で何かできないか考えるきっかけになった。
- 学校図書館の賑わいには希望があると感じる。本はよいものだと知ってもらうきっかけとして足を運んでもらう、居場所にしていくという考え方が素晴らしいと思った。
- 居場所とてもいい言葉ですね。
- 図書室の利用方法が自分のころと違って驚いた。
- 高校での取り組みでしたが、とても参考になった。学校が始まる4月当初にオリエンテーションで生徒の心をつかむ取り組みを考えたり、授業で積極的に利用したり、また高校生に合わせて飲食可にしたりなど、とてもよい取り組みだと思った。
- 居場所としての図書館は、小学校でもできると思いました。図書館への想いに溢れた発表で、刺激になった。
- まずは図書室に足を運んでもらうことが大事だと思った。図書委員会を中心として積極的な図書利用を促していきたい。
- 子どもたちと一緒に図書室を作り上げていきたいという気持ちが強くなった。
- 図書館とは の大喜利ワークショップがおもしろかった。
- 大変魅力的な図書館運営の例をご紹介いただき、こんな風に学校全体で図書館を運営できたら楽しいだろうな、というワクワク感を感じた。授業での利用で、いろんな先生方とコラボされている様子が印象的だった。
- 実際にやろうと思うと、3校かけ持ちの現状ではやや厳しいと思うので、どの学校でもこのような取り組みができるように、学校司書の待遇も改善されていくことを望む。
- 生徒の主体性を活かした図書館づくりをしていて、小中学校でも取り入れられそうなことを進めていきたいと思った。
- 司書として図書館や本の良さを生徒や先生方に共有したいという気持ちが伝わってきた。勝山高校には図書館が居場所になっている、これからもなっていく生徒が増えていくと感じた。
- 勝手ながら、私の学生時代に先生に出会えていたらどんな輝かしい大人になっていたのかなあと思った。それぐらい、楽しそうな図書館だなと思った。私も先生みたいに輝いて働きたい。
- 「図書室を居場所に」という考え方、そして子供達からの意見や要望を取り入れて、図書館が成長していくのが素敵だと思った。自分の学校でも実践できることを見つけて取り組んでみたいと思う。
関連リンク
子ども読書指導者研修会(教職員等向け)(トップページ)
福井県の子どもの読書活動推進事業(トップページ)
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