第3回福井県白川文字学ゼミ講座「白川静と詩経」を実施しました

最終更新日 2023年2月17日ページID 051978

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YouTube配信と会場視聴による「第3回福井県白川文字学ゼミ講座」を実施しました

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 「白川静と詩経」をテーマに、立命館大学教授 萩原 正樹(はぎわら まさき)氏を講師にお願いして、YouTube配信(2月1日~14日)を、2月11日(土)には福井県立図書館研修室において視聴会を実施し、あわせて67名の方が受講されました。
 本講義では、学生として直接白川博士のご講義を受講された萩原先生から、白川博士の『詩経』研究がそれまでの『詩経』研究とどのように違うのか、またその違いは白川博士のどのような考え方から来ているのか、その他、萩原先生だからこそうかがえる話題も交えながらお話ししていだだきました。

<受講者からの感想(一部)> 

・詩経についての白川先生の古代の人の気持ちに寄り添った文学的な解釈がとても興味深かったです。また先生の奥さまも素晴らしい方だったのだろうなと思いました。

・郷土の知性、今回初めてながら大要知ることができました。いい機会でした。「興」についての伝統的な解釈は素人には困難でした。一方、白川先生のアプローチは素直で頷けます。最後の和歌も人間味があって余韻が残ります。ありがとうございました。

・YouTubeでの視聴は期間もあり何回も受けることができました。一度止めて白川静先生の「詩経国風」などを広げて確認できて大変良かったです。

・非常に丁寧に話していただいて、ありがとうございました。特に「興」の解釈については、それまでの説と白川先生の説の違いを、萩原先生のお考えも交えながら大変わかりやすく解説いただけたと思っています。

・今回の講演で「詩経の解釈が儒教の影響を多分に受けている」「六義の内容」などさらに深められました。ツンドクであった「白川静著 『詩経』」を読み直したいと思います。

・大変わかりやすいお話で、詩経に関する興味がわいてきました。朱熹の説が儒教的な解釈としては斬新だというところに驚きました。私の持っていた印象とは異なり、「目から鱗が落ちる」思いでした。私は白川先生の古代文字学を学び始めたところですが、万葉集にも興味があり、昨年白川先生の『初期万葉論』を初めて読みました。まだまだ理解できてないことばかりですが、その本の中にも詩経と比較されていることが多く見られました。今回先生のご講演をお聞きして、白川先生の詩経に関する書物をぜひ読んでみようと思いました。さらに興味の幅を広げることができました。

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