海外へ渡航される方は感染症に注意しましょう!!
海外へ渡航されるみなさまへ
海外旅行などに出かける場合には、渡航先で感染症にかかることがないよう、海外で注意すべき感染症とその予防策を確認しましょう。
・海外で注意しなければならない感染症やその主な症状、主な発生地域、予防方法等を確認しましょう。
海外で注意しなければいけない感染症(厚生労働省検疫所ホームページ)
・渡航先や渡航目的によって、必要となるワクチンは異なります。渡航前に接種するワクチンを確認しましょう。
海外渡航のためのワクチン(予防接種)(厚生労働省検疫所ホームページ)
新型コロナウイルス感染症について
日本からの渡航者や日本人に対して入国制限措置や行動制限措置を課している国や地域がありますので、渡航前には必ず渡航先の国や地域について情報を確認しておきましょう。
・各国・地域の入国制限措置及び入国に際しての条件・行動制限措置(外務省 海外安全ホームページ)
厚生労働省ホームページ:「新型コロナウイルス感染症について」
国立感染症研究所ホームページ:「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連情報」
麻しん(はしか)について
アフリカやヨーロッパ、インドネシアなどの東南アジアでは麻しんが流行しています。
麻しんにかかった(検査で診断された)ことがない方が海外渡航される際には、あらかじめ麻しんの予防接種歴を母子健康手帳などで確認し、予防接種を2回受けていない場合や接種既往が不明の場合には、積極的に予防接種を検討しましょう!
帰国後、2週間ほどは健康状態に注意し、発熱、発疹などの症状があらわれたら、麻しんの可能性がある旨を医療機関に連絡の上、受診してください。
各国の麻しん報告数(2022年10月~2023年3月)
出典:厚生労働省ホームページ ※ 黄:0件(46か国、24%)
薄橙:1-9件(37か国、19%)
橙:10-99件(30か国、15%)
茶:100-999件(35か国、18%)
赤:1000件以上(14か国、7%)
白:報告なし
灰:不明
厚生労働省ホームページ:「麻しんについて」
国立感染症研究所ホームページ:「麻疹とは」
動物由来感染症について
動物と接触することで危険な感染症に感染する場合があります。むやみに動物に接触をすることは避けましょう。
厚生労働省ホームページ:「動物由来感染症」
エムポックスについて げっ歯類(リスなど)、サル、ウサギなど
※令和5年5月26日に感染症法上の名称が「サル痘」から「エムポックス」に変更されました。
エムポックスは、感染した人との接触による感染に加え、アフリカに生息するリスなどのげっ歯類、サルやウサギなどウイルスを保有する動物との接触により感染します。エムポックスの常在地域(主に中央アフリカ、西アフリカ地域)での感染が以前から報告されていますが、2022年5月以降、エムポックスの常在地域以外(主に、ヨーロッパ、アメリカ大陸などの一部)でヒトからヒトへの感染が多数報告されています。
エムポックスの常在地域(中央アフリカや西アフリカ地域)では、げっ歯類(ネズミやリスなど)などの動物がエムポックスウイルスを保有していると考えられていることから、これらの地域に渡航した場合には、次のことを心掛けましょう。
〇野生動物、特にげっ歯類(ネズミ、リスなど)と接触しない
〇加熱が十分でない動物の肉を食べない
世界での発生状況
出典:厚生労働省ホームページ(一部編集)
厚生労働省ホームページ:「エムポックスについて」
国立感染症研究所ホームページ:「エムポックスとは」
中東呼吸器症候群(МERS)について ラクダ
MERSは、ヒトコブラクダとの接触により感染します。特に中東地域(アラブ首長国連邦(ドバイ等)、イエメン、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、ヨルダン)に渡航した場合には、次のことを心掛けましょう。
○ラクダには乗らない
○ラクダの乳を飲まない
○ラクダの肉を食べない
○ラクダに近づかない、触らない
○ラクダの乳製品(アイスクリームなど)やミルクチョコレートを食べない
(加熱してあるかわからない場合は口にしない)
厚生労働省ホームページ:「中東呼吸器症候群(MERS)について」
国立感染症研究所ホームページ:「中東呼吸器症候群(MERS)」
鳥インフルエンザ(H5N1,H7N9)について 鳥
鳥インフルエンザ(H5N1,H7N9)は、ニワトリやアヒルなどとの接触により感染します。特に、中国、東南アジア(インドネシア、カンボジア、タイ、パキスタン、バングラデシュ、ベトナム、ミャンマー、ラオス )、中東(アゼルバイジャン、イラク、エジプト、トルコ )、アフリカの一部(ジブチ、ナイジェリア)等に渡航した場合には、次のことを心掛けましょう。
○家きん(ニワトリやアヒルなど)に触らない
○鳥の死骸やフンに触らない
○生きたニワトリやアヒルなどが売られている市場や養鶏場には近寄らない
出典:厚生労働省ホームページ
厚生労働省ホームページ:「鳥インフルエンザについて」
国立感染症研究所ホームページ:「インフルエンザA(H7N9)」
狂犬病について 犬、コウモリ、アライグマ、スカンク、キツネ、タヌキなど
狂犬病は、犬などの動物に咬まれたり、引っかかれたりすることで感染します。渡航前に狂犬病の予防接種を受けておくことが望ましいです。狂犬病は、世界のほとんどの地域(特にアジア、アフリカ)で発生していますので、渡航先にかかわらず、次のことを心掛けましょう。
○動物(小さな子犬を含む)に近づかない
○動物(小さな子犬を含む)に触らない
○動物(小さな子犬を含む)にエサをあげない
出典:厚生労働省ホームページ
厚生労働省ホームページ:「狂犬病」
国立感染症研究所ホームページ:「狂犬病とは」
肝炎、食中毒について
A型肝炎、E型肝炎、コレラ、赤痢、腸チフス、サルモネラ、腸管出血性大腸菌などは、消毒されていない水を飲んだり、生の食べ物などを食べることにより感染します。A型肝炎は、渡航前に予防接種を受けておくことが望ましいです。
渡航先では、次のことを心掛けましょう。
○食事の前には石けんときれいな水で手を洗う
○生水を飲まない
○屋台や不衛生な飲食店で提供される氷やスムージーは口にするのを避ける
○火の通っていないもの食べない
○サラダや生野菜は食べない
蚊媒介感染症(ジカウイルス感染症、マラリア、デング熱など)について
ジカウイルス感染症、マラリア、デング熱(デング出血熱)、チクングニア熱、ウエストナイル熱、黄熱などは、蚊に刺されることによって感染します。黄熱に感染する危険のある地域 に渡航する場合には、事前に予防接種を受けておくことが望ましいです。
黄熱の予防接種機関一覧はこちら「FORTH 海外で健康に過ごすために」
渡航先では次のことを心掛けましょう。
○長そで、長ズボンを着用し、肌を出さない
○サンダル履きは避ける
○虫よけスプレーや蚊取り線香、殺虫剤を適宜使用する
出典:厚生労働省検疫所ホームページ
厚生労働省ホームページ:「ジカウイルス感染症について」
国立感染症研究所ホームページ:「ジカウイルス感染症とは」
マラリアのリスクのある国(2021年)
出典:厚生労働省検疫所ホームページ(一部編集)
厚生労働省検疫所ホームページ:「マラリアに注意しましょう!」
国立感染症研究所ホームページ:「マラリアとは」
出典:国立感染症研究所ホームページ
厚生労働省ホームページ:「デング熱について」
国立感染症研究所ホームページ:「デング熱とは」
出典:厚生労働省検疫所ホームページ
厚生労働省ホームページ:「チクングニア熱について」
国立感染症研究所ホームページ:「チクングニア熱とは」
出典:厚生労働省検疫所ホームページ
厚生労働省ホームページ:「黄熱について」
国立感染症研究所ホームページ:「黄熱とは」
リンク
厚生労働省検疫所ホームページ
外務省ホームページ
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