「福井ふるさと元気宣言」(1.元気な社会)
1. 元気な社会
社会を複雑多様化するなか、地方自治体として福井の未来の原動力となる「人づくり」に力を注がなくてはなりません。全国最上位の学力・体力と優れた教育環境、産業基盤を土台に、学校教育の充実と産業人材の育成を進めます。
若者の参加、女性の活躍のための環境を充実させるとともに、地域の医療・福祉、安全・安心、環境分野などの課題に挑戦します。
1 人口減少に歯止めをかける徹底戦略
福井は人口が過大な大都市とはことなり、県内のすみずみまで目が行き届き、きめ細かな対策を市町とともに実行することができます。
この分野にかかわる各分野の政策を総合化し、そしてより深くより広く最先端の対策を徹底して実行し、この問題に継続して取り組んでいきます。
幸福日本一福井へ 移住・定住戦略
○UIターンの徹底サポート
・県・市町一体の「移住・定住促進機構」を設置、福井と東京・大阪・名古屋を直結
・移住者の希望にそって徹底した相談と応援
・福井の暮らし・生きがいのメリットを示す“人生トータル設計書”を提供
○女性・若者に活躍の場・しごと創造
・大都市に働く女性・若者の声をきき、福井に戻る「Iターン創業」を応援
○地場産業の宝庫・福井でチャレンジの夢ひらく
・地元企業にニーズを知らせ、県外から希望者を積極的採用
○「春嶽・小楠プロジェクト」
・教育者・研究者などの人材を国内外から広く誘致
進学・就職の地元志向にインセンティブ
○大学生をもっと県内に
・県内大学の「地元枠」を拡大
・高校生(嶺南)の地元進学応援(家賃補助など)
○Uターン奨学金の創設
・県内に就職する大学生のための奨学金減免制度
・大学による地元就職促進制度
○県都中心部に共に学ぶシステム
・英語など外国語・共通科目の「大学連携センター」を福井駅前に開設
日本一の「結婚・子育て応援社会」
○「めいわくありがた縁結び」の徹底展開
・職場・住職、銀行・住宅企業などと協力し、交際活動を後押し
・結婚・子育てのポジティブキャンペーン(地元メディアとタイアップ)
○新3人っ子応援プロジェクト
・市町とともに、第三子以降は18歳まで保育・教育費を実質無償化
・子宝応援給付金を創設し、国の育児休業給付金に県独自の上乗せ
・「若者マリッジ応援住宅」の家賃補助。UIターン者の住宅購入・リフォーム補助
若者の熱意と行動力を結集
○「若者チャレンジ」第2ステージ
・観光・まちづくり・国体参加など男女が一緒の共動プロジェクト
・若者の力による市町の伝統行事や祭りの復活・継承
・「地域おこし協力隊」を倍増
女性の元気が福井の元気
〇女性の活躍応援
・一人ひとりの希望に応える職場・仕事・研修を充実。元気な女性の「未来きらりグループ」を応援
・女性リーダーや理工系女性の育成(お茶の水大学などと連携)
2 福井から人材育成
小中学生の優れた「学力・体力」を、未来をひらく「突破力」に展じ、勉学にスポーツに芸術に、個性が伸びる特長ある学校を実現します。そしてふるさと福井に誇りを持ち、外国語の能力や幅広い知識を備えた人材を育成します。
福井の技術・ノウハウ・資源をいかす農・林・漁業、伝統工芸、観光などの産業分野に活躍する人材を育てます。
「ふるさと」を思うグローバル人材教育
○「ふるさと教育」の充実
・「ふるさと先生」や「希望学」などスペシャル授業を拡大、授業の映像化と全県活用
・『福井の偉人や逸話』や『郷土の歴史』などふるさと教材の発掘・活用
・白川文字学を用いた漢字・漢文教育、「文字学研究」のモデル県に
○外国に出せる外国語教育
・ALT(外国語指導助手)の拡大と外国人教員の特別採用
・高校入試に英語スピーキング・テストの導入を検討
〇福井から世界に挑戦
・「サイエンス・国際コース」を県立高校(嶺南)に設置し、生徒を広く募集
○「科学とこころ」のコミュニケーション学習拠点 ー エンゼルランド改修
「福井型18年教育」の進化
○「学力・体力」伸ばし「社会力」
・小中学生の「学力・体力日本一」堅持、「学力向上センター」の活動強化
・家事・田んぼの手伝いなど「体感教育」を進める社会学習プログラム
・18歳選挙権で社会に目を
○児童・生徒はみんな笑顔に
・ひとり親・低所得世帯、不登校の子どもたちの学業の持続応援
・発達障害の早期発見・早期支援、特別支援学校のカリキュラム充実
○教員の授業力・指導力の向上
・県教育研究所の強化と「授業・教材刷新プログラム」により、先生の授業力アップ
・授業名人の映像を活用、生徒が「いつでもどこでも予習・復習」のタブレット授業
○高校の学力向上
〇職業高校の新カリキュラム
・職業高校共通「学習力指標」を企業の協力をえて独自開発、目標を定めて成果
・外部検定試験の受験料減免制度、受検指導・テキストを充実
○私立高校の魅力アップ
・地元大学への進学実績や学業・スポーツの成果に応じた支援充実
学校の再編・統合
○県立高校の次なる再編に道筋
・学科再編など「地域別高校再編計画」を策定・実行
○小中学校の統合支援
・市町・県の合同会議による「地域指針」、学校統合と地域活性化を一体化
・スクールバスや廃校舎活用などのメニューを示して統合支援
地元大学の役割を拡充
○県立大学の充実と地元貢献
・地域経済研究所で人口減少問題研究、アジア経済と地元産業を研究提言
・企業ニーズに即した学生・社会人の海外留学
産業人材の育成・誘致システム
○小学生から高校生まで産業教育プログラム
・小学生に職場見学、中学生に職場体験、普通科高校生に長期インターンシップ
・次世代の高度農業人材を育成する農工商を融合した高校課程を開設
○人材育成カレッジを多職種へ
・園芸と伝統工芸分野に加え、水産・林業・観光の各分野に人材育成カレッジを拡大
〇中小企業産業大学校、産業技術専門学院の革新
・中産大と専門学院の運営の一体化
3 先進的な医療と福祉、健康長寿のふるさと貢献
死因のトップを占めるがん対策に重点をおき、独自の医療政策を充実します。
障害のある人びと、認知症・難病に直面する家庭にもっと光を。福井の「つながり力」をいかし、県下全域にお互いさまの助けあい・支えあいシステムを広げ、「温かい福祉県」を実現します。
みずから伸ばす「健康寿命」
○「元気生活率」日本一の実現
・科学的知見・データを活用し、運動・栄養・社会参加の県民活動
・福井国体に向け「わがまち健康推進員」を設け、まちごとの健康づくり応援
○「ふくい健康の森」の利活用拡大
・利用者倍増プラン、禁煙・節酒・減量応援道場の開設など
○健康長寿もうひと働き
・シニアの人生経験・知識をいかす「ふるさと貢献システム」、生きがいビジネス拡大
・「シニア・ジョブカフェ」により、いつまでも現役活躍の場を拡大
県民の健康サポート・システム
○がん予防・登録・治療日本一
・多忙な女性のがん検診・40歳男性の低料金がん検診、受診率5割超へ
・健康診断とがん検診の一体化。いつでも・どこでも・安価ながん検診
・陽子線がん治療センターの先端研究機関登録、年間のがん治療数を倍増努力
○突然死ストップ・早期回復
・福井大学と協力、「救急医研修プログラム」を実施
・脳血管センターを設置し、脳梗塞などの治療を充実
〇地域医療の人材確保・体制強化
・勝山病院を医師派遣・患者搬送の地域拠点へ。嶺南・へき地の医師・看護師を充実
〇子どもの目と歯・生活の健康
・学校における子どもの目と歯プロジェクトを医療連携により強化
・スマホ時代のコミュニケーション教育の指導
〇認知症予防・治療日本一
・身近な地域に「交流サロン」「老人クラブ」の活性化、「外でもっと活動」を応援
・「65歳以上の認知症検診」を県下全域へ。「認知症サポーター・カフェ」など見守り支援
〇薬もらいすぎない運動
・薬剤師会の協力をえて、「おくすり手帳」で重複投薬を防止
〇こころの医療
・うつ・ひきこもり・依存症などの相談やケア体制の充実
「温かい福祉県」の実現
○在宅強化と「介護待機ゼロ」の再継続
・在宅ケアを増やし、介護入所・デイケア・ショートステイなどを組み合わせ、介護待機者ゼロを継続
・在宅医療スタッフの育成、24時間切れ目のない在宅医療提供体制(坂井モデル)を全市町へ拡大
・入居者の要介護度の改善。優秀職員など表彰・評価システムを導入
○福祉施設をさらに良い職場に
・介護施設の職員賃金を全国トップクラスの処遇へ、経営強化を応援
○自立と生きがいの障害者支援
・障害者雇用率・賃金(全国最上位)の向上、障害者の施設外の就労を拡大
・平成30年全国障害者スポーツ大会に向け、障害者スポーツを振興・拡大
〇一人ひとりの命が輝く難病対策
・本人・家族の悩みを真摯に受け止め、療養相談・機器貸出しなど、きめ細かな対策を継続実施
4 日本一の安全・安心(治安充実から治安万全へ)
福井の治安は大きく改善する一方、高速交通網の発達やインターネット社会の進展により犯罪の広域化・凶悪化も進みつつあります。こうした県外からの凶悪犯罪の未然防止を徹底するとともに、子ども・女性・高齢者を犯罪や事故から守る対策を強化し、県民の安心感を高めます。
自然災害や様々な危機から県民生活を守ることは自治体の最大の責務です。不測の事態に迅速に対応するための体制と防災・減災対策を強化し、災害に強い県づくりを推進します。
「安全・安心ふくい」確立プラン
○犯罪・事故の未然防止を追及
・「街角どこでも警察官」プロジェクト、目に見える警官・パトカーにより犯罪・交通事故を未然防止
・広域化する凶悪犯罪を福井に入れない・取り逃がさない抑止プログラム。「振り込め詐欺撲滅作戦」をソフト・ハード
を組み合わせ展開
○子ども・女性の安全強化
・重点巡回の徹底
・女性警察官によるきめ細かい相談
〇通学路や高齢者の安全確保
・「子どもを見かけたらスローダウン」の県民運動
・通学路に「自転車安心通行帯」、市町の協議会を設置し事故をゼロ
あらゆる災害対応を迅速第一
○「最初動」即応の危機対策
・地震やゲリラ災害などに備え、国・地方共同の初動対応
・鳥インフルエンザ、口蹄疫など迅速な危機対応
○ハード・ソフトの県土強靭化
・除雪対策の徹底、ロードヒーティングにより雪で止まらぬ高速道・国県道
・橋やトンネルの点検、計画的なメンテナンス
・足羽川ダムの建設促進
・里山・河川の災害対策は危険個所から優先整備
〇さまざまな災害・危機を想定した医療体制の強化
・平時からの実動訓練、DMAT(災害派遣医療チーム)による災害時医療体制を強化
〇特定失踪者の真相究明、拉致問題の解決に的確対応
5 豊かな環境、すぐれた風景を次の世代に
環境は、県民生活にうるおいと安心をもたらす重要な条件です。福井の豊かな里山里海湖はいま世界に向け発信され、国内外から高い評価を受けつつあります。
自然環境の保全、地球温暖化の防止、循環型社会の取組み、環境教育などまとまった行動を福井から起こすとともに、「環境と生活」「環境と産業」が共になり立つローカルシステムをつくり、豊かな環境と美しい風景を未来に引きつぎます。
元気な里山里海湖
○すべての市町に「ふるさと学びの森」
・季節ごとの福井の自然を楽しみ学び、里山里海湖研究所が活動を応援
・人材育成プログラムにより、県内各地の環境保全・活用運動を活発化
○コウノトリを大空へ
・地元のえさ場環境づくりなどと協力して、“コウノトリ野外放鳥”を実現
・県内に無農薬農法や「水田魚道」などを普及、生き物いっぱいの田園を再生
〇福井の宝「世界の年稿」
・年稿の貴重な価値をわかりやすく研究・展示する「地球10万年の旅 記念館」を整備、インターネットを活用し世界発
信
・古気候学研究センター(立命館大学)との共同研究、国際研究ネットワークの体制を具体化し、学術価値を世界発信
低炭素のまちづくり推進
○温室効果ガスの排出抑制
・「1市町1エネおこし」の成果発表と表彰制度
・「相乗りデー」・「電車・バス利用デー」の設定など、CO2と渋滞を減らす
まちをきれいにモノを大切に
○国体に向けクリーンアップの総作戦
・街路・河川・海岸を重点にクリーンアップ総作戦を展開
〇ごみ減量化の徹底
・地域・事業所単位のごみ減量活動を活発化、活動の表彰制度
・「食べきる・水をきる・使いきる」運動を徹底的に広げ、生ごみを減量
・本やおもちゃ、電化製品、農機具など大事に使い、交換と修繕のシステムづくり
景観を県民資産に
○「わがまち景観」の保全・継承
・古き良きふるさとの伝統的民家・まちなみ保存の拡大
・里山トレイルと越の白山ウォッチング。白山文化のシンボル「越前禅定道」のルート整備を促進
・「ふくいの音風景」を地域の宝に、風景を五感で楽しむ県民運動
・案内看板・広告看板削減を市町に広げ、道路景観さらに改善
「福井ふるさと元気宣言」
アンケート
より詳しくご感想をいただける場合は、hishoka@pref.fukui.lg.jpまでメールでお送りください。
お問い合わせ先
県知事公室秘書課
電話番号:0776-20-0216 | ファックス:0776-20-0620 | メール:hishoka@pref.fukui.lg.jp
福井市大手3丁目17-1(地図・アクセス)
受付時間 月曜日から金曜日 8時30分から17時15分(土曜・日曜・祝日・年末年始を除く)