「福井ふるさと元気宣言」(2.元気な産業)

最終更新日 2015年4月13日ページID 029397

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2. 元気な産業

 福井には、世界に誇る優れた技術と恵まれた自然の豊かさがあります。これらを生かし、人材を育てて、福井の工業と「農」・「林」・「漁」業をさらに活力ある産業に発展させます。
 高速交通網の整備が大きく進むなか、“幸福日本一”の福井の良さを広く知ってもらうため、多角的な政策とブランド・観光戦略を展開し、福井にやってくる観光客や移住者を大きく増やします。
 

6 革新と創造で伸びゆく福井の企業 

 福井は、繊維・眼鏡・伝統工芸などモノづくり技術が集積している地域です。産業界・大学・県試験機関・金融機関の連携により、地元企業の技術革新と商品開発を促進し、福井の伝統であるイノベーションを生かした地方産業を生み出します。
 また、地域密着型のビジネスを創り出し、企業の承継の応援、県内の適地への企業誘致も進め、人材の確保と安定雇用を実現します。  
 

福井発の「ローカル産業革命」

〇地域連携・業種横断の技術革新
    ・福井企業のドリームチームによる「県民衛星」製造プロジェクト支援

○世代をつなぐ「職人」技術
    ・サンドーム福井を越前和紙・陶器・漆器・打刃物のマーケティングと売り込みのものづくり拠点に
    ・旧水野邸を活用して「越前古窯施設」を整備、越前焼の発信・誘客を拡大

○産業革新の一貫システム
    ・「ふくいオープンイノベーション推進機構」(工業技術センター)を設置、技術開発・商品開発から販売促進まで県
     内企業を一貫支援
    ・ものづくりのプロ「生産管理インストラクター」を育成、企業の生産性向上
    ・嶺南産業の支援拠点を設置し、電源地域の技術開発・移転と産業振興
 

○ビッグデータ・オープンデータによる地域産業・経済分析の強化
 

つかめ国内外のビジネス・チャンス

○国体・五輪を機にビジネス拡大
    ・福井国体の調達、東京五輪への売込み。競技・式典用品など新たな商品開発を応援
    ・福井国体関連の商品・サービスを地元企業に重点発注
    ・「福井国体にウェアラブル」の商品を開発(リアルタイム文字通訳サービスなど)

○東南アジアとの「お互いプロジェクト」
    ・タイ・上海事務所を核にアジアビジネスの拡大支援と観光商品の販売促進

 

地域ビジネスを積極的に応援

○小さな企業の元気応援
    ・がんばる企業の顕彰制度を創設
    ・地域に残したい老舗(商店・料亭・旅館など)を応援

○お金とモノを地域で回す「ふるさとエコノミー」
    ・「買うなら県内」運動、県民による県産品購入と地元の企業間取引の活発化
    ・夢ある地域ビジネス(環境・介護・まちづくりなど)立ち上げ応援の地元ファンディング
 

県・市町一体の企業誘致

○本社機能・研究所誘致を促進
    ・国の地方拠点強化税制(法人税減税)に呼応した県税の減免(補助)制度
    ・人出不足時代に即応した人材確保に着目の企業誘致
 

7 「農」・「林」・「漁」業を意欲と誇りの総合産業へ

 TPP問題、グローバル競争、国の農林水産政策の転換など、福井の農林漁業も厳しい環境変化の中にあります。ふるさとの土地と水、豊かな自然環境、優れた生産基盤をいかし、新たな発展のための大きなチャンスにしなければなりません。
 農山漁村の可能性を産業政策と地域政策の両面から最大限に高め、「農業」・「森林林業」・「漁業」の計画(25・26年度策定)を迅速に実行し、意欲と誇りをもって取り組む総合産業として展開します。
 

「食料産業」パワーアップ

○競争力を高める福井米づくり
    ・「ポストこしひかり」を品種登録し(29年予定)、ブランド戦略に早期着手
    ・100ha程度の「メガファーム」を倍増。集落営農や認定農業者の栽培・経営のスケールアップ
    ・九頭竜川パイプラインの清流による良質米・施設園芸の大産地化

○福井の野菜・果物をもっと市場へ
    ・大規模園芸ハウス(電力・施設・ICT)活用の周年型野菜園芸の拡大
    ・集落型園芸(野菜・果樹)を県下全域へ、推奨ブランドを作り市場開拓

〇「福井百歳やさい」(かぶら、ナス、ネギなど20品目余)のブランド化
    ・農業試験場に伝統野菜の研究・保存部門、ブランド化と生産振興

○6次産業のスケールアップ
    ・食品加工研究所・工業技術センター・産業支援センターによるICT技術も加えた共同支援体制

 

「里山里海湖ビジネス」の新展開

○中山間産業の新スタイル
    ・地域営農サポート・作業受託を広げ、山ぎわの施設園芸・果樹栽培

○福井型・新グリーンツーリズム
    ・農家民宿・オーベルジュ・体験漁業など「里山里海湖ツーリズム」

○鳥獣の被害対策と利用
    ・防止柵・ネット・緩衝帯、わな捕獲隊などあらゆる手段で被害減
    ・嶺北における処理・加工施設の整備支援、ジビエの安全衛生管理制度の導入
  

「ふくい食ブランド」を地消・外商

○日本でいちばんおいしい学校給食
    ・福井の特産物を味わう「地産池消給食」。「学校給食畑」を全小学校へ

○「福井のゆかりの店」ネットワーク
    ・新鮮配送システム、東京・大阪など「福井ゆかりの店」と県産食材を直結
    ・産・農・観の連携により、「南青山291」・「食の國福井館」の発信と売上アップ

〇海外に売り込む「福井の食」
    ・農協・県・市町による県産品売り込み隊を結成し、国内外へ販路開拓
 

「もうかる漁業」へ転換加速

○里海湖川の「宝」を福井ブランドへ
    ・極上銘柄の「プレミアム越前がに」を高級市場へ
    ・「一大養殖産地」のための投資を支援(かき、ふぐ、トラウトサーモン、マダイ、マハタ、アオリイカ、なまこ、ア
     ユ、サクラマスなど)

〇地魚の加工・流通拡大
    ・水産加工施設の整備と加工品の生産アップ、給食・量販店・大都市・海外へ

〇国・県立大学・民間などと連携し「新日本海漁業」、漁業資源の国際的管理と研究
 

森林を市場に直結

○県産材をフル活用
    ・山ぎわすっきり間伐、集落ごとのコミュニティ林業を拡大。作業道整備に創意工夫
    ・「山の市場」を設け、薪・林地残材など販売。木質バイオマスの利用促進や「炭焼き復活プロジェクト」
  

8 高速交通時代にブランド・観光オンリーワン戦略

 若狭さとうみハイウェイの完成、8年後の北陸新幹線敦賀延伸が決まり、中部縦貫自動車道も全線開通に向け明るい見通しが出ました。
 今まさに投資が集中してゆく福井に、「観光フロンティア」が移りつつあります。これを好機に、西日本へは時間距離の近さをアピールした観光商品を企画し、東日本へは「北陸一体」「北信越連携」の売り込みを強化するなど、多くの観光客を呼び込みます。
 “幸福日本一”のふるさとの一生を通じた暮らしやすさ、福井ならではの歴史遺産・食文化・自然の魅力を強く発信し、福井の好感度を一層高めます。
 

 「幸福日本一・福井」の新ブランド戦略

○「福井の知名度・好感度」全国上位へ
    ・「幸福日本一の秘密」をインターネットで世界発信(日常の風景・暮らしに目線をおいて)
    ・「幸福の国の歩き方」を雑誌・インターネットで全国・アジアへ
    ・県共通の定番ポスター、市町とともに図案やキャッチコピーの「決定版発信ツール」
    ・東京銀座(煉瓦(れんが)街)をつくった由利公正の功績プロジェクト、『五箇条の御誓文』起草150年(平成30年)

○福井が主役の「大河ドラマ」
    ・大河ドラマ誘致、福井の偉人群像が主役となるシナリオをつくり働きかけ

 

「恐竜渓谷100万人構想」の実現

○楽しみ学べる恐竜博物館
    ・博物館・長尾山・まちなか・鉄道など「恐竜渓谷」の周遊性を高め、博物館入館者100万人へ
    ・実物化石、動く恐竜、ショップ・レストランを充実し、学びと楽しみの「エデュティメント博物館」へ
    ・アミューズメントの核となる第2恐竜博物館を検討
    ・恐竜を用いた小学校から大学までの広汎な環境教育

〇恐竜学研究の世界拠点へ
    ・県立大学恐竜学研究所をアジアの「恐竜学共同研究機関」へ

〇恐竜ビジネス新展開
    ・フィギュア・ロボットなどの工房・企業など恐竜関連産業の誘致
 

観光フロンティア・福井

○観光客1300万人
    ・関西から中国・四国へ、中京から東海へ、信越から関東へ「観光フロントエリア」を拡大

    ・北陸ディスティネーションキャンペーン。「北陸・東海道の新幹線周遊ツアー」プロジェクト
    ・小松空港ビル・航空会社とタイアップし福井を発信。小松・金沢と直結の「2次新ルートと交通」の充実
    ・アジア観光大使を新設。外国人観光客向けの「福井周遊ルート」を売り込み

○100万人観光地
    ・ハード・ソフトの魅力をみがき100万人観光地を創出、東尋坊・あわら温泉、一乗谷、永平寺、大野街なか、越前
     海岸、敦賀みなと、三方五湖・若狭史跡群など
    ・市町を応援し、新観光の町並みに重点投資

○嶺南観光の新推進体制
    ・若狭湾観光の一層の強化
    ・若狭の海を民宿・海釣り・スポーツなど総合レジャーの拠点エリアに

〇観光人材の育成
    ・観光科目を県立高校・大学に開講、専門教材・授業で観光ビジネス資格取得

〇観光ビッグデータの戦略的活用
    ・市ごと町ごとの観光データをくわしく収集・分析、県版観光データベース化
 

「福井ふるさと元気宣言」

 

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